ブルーベリーたちの覚悟

広い農園でのびのび生活していたブルーベリーの木を狭～い我が家の庭に９本
運び入れました。
農園生活には５年！という期限があって　あと１年は居られるはずだけど
少し早めに言い聞かせておこうというコンタン。

「あのねぇこの広い農園は借りてる土地なんだ・・・
　ずっとここにはいられないの！　
　それとも君たちここに残ってここの子になる？？」

先日脅すつもりはないのだけれど　そっと聞いてみました。
「しばらく考えさせて・・・・・」
という返事に父さん共々　ショックを受けました。
すぐに　「父さんたちの庭に移るよ♪」って言ってくれると思っていたので。

３週間思案したのち　「仕方ない　父さんちに行くよ」
とようやく返事をもらったので　気持ちの変わらないうちに
できるだけ優しく　根っこにダメージを与えないよう車に乗せて連れ帰りました。

農園の光や風　そして大地の栄養をたくさん受けて大きくなったので２時間の
移動時間　父さんの車では窮屈でしたが　一旦決めたからにはグズグズ文句を
言わずがんばって辛抱してくれました。

車から引きずり下ろして　必死で庭へ運びました。
細い枝先が折れたこともあってかブルーベリー同志が私たちに聞こえないように
ささやき合っていました。
「ちぇっ　狭い庭　ここで暮らすの」




「そうなの　これからは肩寄せ合ってここで暮すんだよ。」

納得したのでしょう　真っ赤に紅葉した葉を夕日に輝かしています。
そして　覚悟を決めた証に来春のつぼみを見せてくれています。

　　　　　　　　　　　　　　


いい子ねぇ・・・・・