雨が降り続いている。寝室の雨戸を全部閉め切って、外の雨音を遮断して安眠したいと思うのだが、近くの谷川の急斜面を流れ下る奔流の「どーっ」という音が耳に付く。
大雨警報はいまだに継続中だ。昨夕、土砂災害警報は解除された。これだけはという貴重品をバッグに詰め、いざという時の覚悟を決めて就寝。
「夕食に豆ご飯作るからグリンピース採ってきてくれないかしらー」妻の声は天の声。雨は降り続けている。しぶしぶ雨合羽着て畑に下りた。雨は小康状態になっていて、畝の間をプールの如く水浸しにしていたものが所々に水溜りになって残っている他は退いている。膨らんだ豆を収穫し、ついでに被害状況を点検した。
先ず目に付いたこと。
表土が流されている。畝が浅くなっていて、表面の土が流れ、まだ10cmほどのキュウリの根が表面に表れている。これを土寄せして埋める。葉っぱが雨の跳ね返りの土が付着して重さで皆倒れこんでいる。雨が上がったら優しく泥を洗ってやらねばならない。
あっ
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雨が一日中降り続いたので、ずーっと本を読んでいた。
真保裕一の『繋がれた明日』(朝日新聞社)は面白かった。犯罪を犯し、6年服役の後仮釈放で外の日常世界に戻ってくる。そして待っている社会の冷たい「差別」。ナイフで刺し殺した相手側への罪の意識と裏腹な殺害は相手側が先に手を出してきてそれを防ぐために突発的にナイフで刺したもので、非はこちら側だけにあるのではないという押さえ込んでいるけど沸々とでてくる強弁の思い。地元の仲間たちの反応。被害者の元の恋人、母親との葛藤・・・
丹念に調べている。保護観察をボランティアで行っている保護司大室という老人の魅力。大室はどんな厳しい状況に陥っても出所した主人公中道を支えるために走り回る。そして刑務所で一緒だった繁樹、母と妹。
読んだ後、心中に勇気が湧いてくるような感じがした。
今朝は岡田恵和の『若者のすべて』(ワニブックス)読了。何故岡田か?言うまでもない、「おひさま」の作者だからー
この人に作品は読んだことがなかった。しかし、「おひさま」には毎日泣かされている。木曜日の大学病院の待合室。受付の開始時刻8時25分を多くの患者たちが待っている。そして、据えつけられているTVの周りに人だかり。一番前の席に座ってこれを見た。15分間、ずっと泣きの場面。周りには知らない患者たち、涙を抑えようとするのだが次から次に涙が溢れ出して来る。後ろの席に座っていた妻がこそっとハンカチを手渡しする。
演出に若干時代考証の差異を感じることもあるのだが、いいドラマだと思う。これで岡田作品を読んでみる事にした。帰りに早速本屋で岡田の本を探し、これを買った。
『若者のすべて』、ドラマ化されている。まったく知らない。9時以降は酒に酔っているので先ず籐椅子で寝ているからー
6人の男女が主人公。リアリティーがあってぐんぐんストーリーに引き寄せられていく。
こんな仲間がいたら幸せだよなあ・・・羨ましい。
桜井哲夫の「『近代』の意味」(NHKブックス)、時間がかかったけど昨日読みあげた。
桜井の文章は私の論文が以前「引用が多い」と批判されたことがあるけど、これは引用だらけー自分の主張だけで書いたらしすう分の一でいい。結局、プロローグのスーザン・ソンダクの言葉がすべてを象徴している。
「19世紀における結核、20世紀における癌。」(「隠喩としての病い」)
初期資本主義では消費、浪費、生命力の消耗という負の活動。20世紀高度資本主義は拡張、投機、新しい欲求の産出、信用購入、流通ーこれは不合理なまでの充足に基礎を置く経済だという。際限のない増殖、異常成長という癌のイメージ。
これを多くの文献を渉猟しながら実証していく。確かにそうだよな・・・
林屋辰三郎、梅サワ忠夫、山崎正和編『変革と情報ー日本史のしくみ』(中央公論社)は上田正昭、司馬遼太郎、原田伴彦、村井康彦などの錚々たる執筆人もあって面白かった。
これは昭和46年の本だがその中にこんな箇所があった。林屋が書いた一文。
「復興文化」ー現代日本は復興文化の国だということ。日本にとって災害は繰り返し繰り返し訪れる。日本人にとって復興は生きるための条件であった。災害という一歩後退と、復興という二歩前進の中で日本は進歩してきたのだ。いわば文化の旗印としての復興があったという!(要約)
今新たに瀬戸内寂聴の『秘花』という世阿弥を書いた小説を読み始めたところ。
まだ激しい雨が降り続いている。今日も読書の一日になりそうだ。