霜月朔日

今朝も気持ちのいい天気だ。

今日は１１月１日。朔日（ついたち）には朝からやることがある。

四方拝だ。

ここは阿蘇。この大いなる自然の中に住んでいる。いや、阿蘇の大神　健磐龍命（たけいわたつのみこと）から土地をお借りして住まわしていただいていると正直思っている。

土地を借りて畑を耕して、一日の食を求め静かな暮らしを営んでいるとこういう宗教的な思いに至る。

朔日は月の始め、平安と健康＝無病息災とはいかないので多病息災を神に祈る。

神棚の塩と酒を下ろして、敷地の東西南北にそれを心静かにまくのだ。

先月はつい失念したので、今朝は忘れずにちゃーんと我が家の儀式を霊妙に執り行った。


　　　　　

畑の方は冬準備を進めている。

夏作物がほとんど終わり、その後を片付けて石灰を撒き、耕してお礼肥えを入れる。

しっかり掘り起こす。これを「天地返し」というらしい。空気に触れさせ、寒気にさらして土にいる病原菌を退治する。

常に何かを植えているのではなく、しばらく休ませておく優しさが必要。ご苦労様でした

冬用の春菊、ホウレン草、チンゲン菜がそろそろ食べごろになってきた。