おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

悲しい出来事

2013年03月17日 07時10分42秒 | 日記


友人のところに旅行の土産でもらった泡盛のお礼を言いに行った。

掘り出した里芋を手土産にー

玄関で声を掛けるとすぐに出てこられて、「ちょっと話があるので上がって上がって」と強引に誘い込まれた。

「悲しい話をせにゃならんが聞いてください」

滅多に泣き言などいう人ではない。昔野球の有力校で甲子園を目指した球児だ。豪放磊落な性格でよく一緒に酒を飲む

深刻な顔で語り出した内容は、目に入れても痛くはないほど可愛がっている孫が小児がんに罹っているとのこと。

こんなつらい話はない

日本人の二人にひとりが癌にかるという時代、だれが癌を発症してもおかしくはない

私だって弟が癌に罹って治療の甲斐があって現在は寛解状態でいるのだが、不安は尽きない。母も胆嚢癌を摘出した。

医師である姉も先日腎臓に癌らしい影が映るということでとうとう片方を全部摘出した。幸い悪性ではなかったのでほっとしたけど、これからは片方の腎臓だけで機能はこれまでの半分だけで生きていかなくてはならないリスクを抱えた。

しかし小学校にも上がっていないいたいけな子どもに癌が発症する。人生の過酷さ、非情さを思う。まさに世は無常だ。

彼はいう、「オレにはもう何もいらん。治療に幾らかかろうが持っている財産の全てを次ぎ込んでもいい」と。

悲しんでいる人の前で涙を見せたくない。子どもの治療がこれから本格的に始まるのだし、必ず乗り越えると信じるから。

しょげ返っている友人の膝を叩いて、「じいちゃんが弱音を見せたら戦う子どもはきつくなるよ。希望を持って明るく元気に振舞い励ましていかないとー」。

古来からいう「病は気からー」って。中華風の考え方なのだが、全てが西洋流の合理主義、分析実証主義では割り切れない「気」のもつ大きさがあるのは間違いないと思う。

気力を充実して、病=弱気を吹っ飛ばしてもらいたいと思う