前回の続き。
安倍政権がもはや許しがたい存在になっていることについて前回書いた。同時に本来は政権と対峙しても独立を保たなければならない、法曹界やマスコミが安倍政権にすり寄っていることも大きな問題である。
司法の独立が脅かされている。政府は東京高検の黒川弘務検事長の定年を延長する決定をした。本来検察は独立した存在であるべきはずである。しかしこの決定によって検察の人事は政府の思う通りになってしまった。検察官は政権に忖度するようになる。
それ以上に、黒川検事長は安倍政権よりであるという報道がある。これによって安倍政権のモリカケ問題、「桜を見る会」の問題などさまざまなスキャンダルが闇に葬られることになっているのではないかという懸念が生じる。あってはいけないことが現実になっているのである。
法曹界はすでに独立性を失っている。もはや三権分立は成立していない。憲法の精神は事実上崩壊しているのだ。
マスコミもひどい。赤木氏の手記は大問題である。それなのにマスコミはこれを大きく取り上げようとしない。テレビはほとんど無視しているような状況である。どういうことだ。
コロナウイルスについての報道が大きいのは当然である。しかしその後に来るのがオリンピックである。そしてオリンピック問題が永遠と続く。仮定に仮定をを重ねてヘラヘラと持論を展開して時間を持たせる。こんな番組ばかりだ。赤木氏の手記を取り上げるテレビはほとんどないのだ。
もし赤木氏の問題が、私が考えるより小さいということならばしょうがいない。私の勇み足でしかない。しかしツイッターなどを見ていると、たくさんの著名人がこの問題について怒りの声をあげている。多くの国民が安倍政権の対応に怒りを覚えているのだ。それなのに巨大マスコミは何も取り上げられない。新聞でさえ大きくとりあげない。
ジャーナリズムは権力に対する批判精神によって支えらるものだ。しかし、もはや日本のマスコミはジャーナリズムではない。政権の宣伝をするだけの政権芸者なのだ。
日本はもはや独裁国家である。