2016年5月3日 徳水園
徳水園は内円筒24メートルに及ぶ日本最大の円筒分水工で、胆沢平野土地改良区が管理をしています。
胆沢川右岸には胆沢扇状地が広がりそれぞれ400年以上の歴史を持つ寿安堰と茂井羅堰という二つの堰が灌漑水源となってきました。
ところが二つの堰が近接していたことからそれぞれの受益者の間で水を巡る争いが絶えず、二つの堰に平等に分水するために建設されたのがこの分水工です。
胆沢ダム(再)の完成により、ようやく水を巡る懸念は払しょくされ円筒分水である必然性はなくなりましたが、先人の苦労と水の恩恵を忘れないためにこの分水工はこれからも存在続けるということです。
徳水園は国道397号沿いにあり、駐車場も完備しています。
分水工を高所から俯瞰できるように設計されています。
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内円筒24メートル
奥のトイレと比較すればこの分水工の大きさがわかるでしょう。
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円筒中央部はまるで煮立った五右衛門ぶろです。
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初めて目にする円筒分水工、それが日本最大規模なんだからびっくり仰天。
完成に至る歴史を知ると、水のありがたみを実感するばかり、そんな徳水園円筒分水工です。
徳水園
岩手県奥州市胆沢区若柳
北上川水系胆沢川
全周溢流式
円筒分水工
内円筒24メートル
分配数2
胆沢平野土地改良区
1958年