ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

加茂市水道貯水池2号

2016-06-17 09:18:43 | 新潟県
2016年6月12日 加茂市水道貯水池2号
 
加茂市水道貯水池2号は新潟県加茂市宮寄上の信濃川水系加茂川にある加茂市上下水道課が管理する上水目的の重力式コンクリートダムです。
加茂市は1954年(昭和29年)より独自の水道事業創設に着手し、加茂市水道貯水池1号の完成に合わせて1957年(昭和32年)より運用が開始されます。
直後に1期拡張事業が着手され、1号貯水池上流1.4キロ地点に1960年(昭和35年)に建設されたのが2号貯水池です。
これにより一日計画給水量は4200立米から5600立米まで拡大しました。
その後第2期拡張事業で、さらに3号貯水池が建設される予定でしたが1969年(昭和44年)の水害により貯水池に大量の土砂が流入したことで断念、この後は信濃川からの取水が主力となります。
 
ここは粟ヶ岳登山でなじみのある場所ですが、ダムを目的に訪問するのは今回が初めてです。
1号貯水池湖湖畔の駐車場に車を止めて、上流にある2号貯水池を目指します。
水源涵養林の杉の植林の林道を約1.3キロキロ歩きます。
 
大きな水音が聞こえてくると右手に古いコンクリートダムが現れます。
 
1960年(昭和35年)の竣工当時のままのコンクリート。
 
 
上流から
1号同様円形の取水設備。
 
取水設備をズームアップ。
 
天端は粟ヶ岳への登山道となっています。
 
越流面
 
中央で越流する流れとは別に、導流壁に沿って一本の白糸が伸びていました。
 
総貯水容量11万3000立米ですが、1969年(昭和44年)の水害で土砂が流入し有効貯水容量は50%以下の4万8000立米。
当初はこの上流に第3号貯水池が建設される予定でしたが、水害により断念されました。
 
3681 加茂市水道貯水池2号(0459)
新潟県加茂市宮寄上
信濃川水系加茂川
23メートル
55メートル
113千㎥/48.2千㎥
加茂市上下水道課
1960年

加茂市水道貯水池1号

2016-06-17 06:38:09 | 新潟県
2016年6月12日 加茂市水道貯水池1号
 
加茂市水道貯水池1号は新潟県加茂市宮寄上の信濃川水系加茂川にある加茂市上下水道課が管理する上水目的の重力式コンクリート・フィル複合ダムです。
加茂市は1954年(昭和29年)より独自の水道事業創設に着手し、その水源として1957年(昭和32年)に竣工したのが加茂市水道貯水池1号です。
ここで取水された水は同時に建設された宮寄上浄水場に送られ、計画一日給水量4200立米の加茂市水道事業がスタートしました。
その後の第1期拡張事業で1号貯水池上流1.4キロ地点に2号貯水池が完成し、一日計画給水量は5600立米まで拡大しました。
貯水池一帯は『水源地』としてキャンプ場や遊歩道が整備され市民の憩いの場となっているほか、粟ヶ岳の登山口として多くのハイカーが訪れています。
 
貯水池を周回するように遊歩道が整備されており、1週30分ほどです。
 
右岸上流側から
左岸が重力式コンクリート、右岸はアースダムのフィル複合ダムです。
 
フィル上流面はコンクリートで護岸されています。
 
総貯水容量15万立米の貯水池
池の奥には粟ヶ岳が聳えます。
 
天端?管理橋は遊歩道の通路で立ち入りできます。
左手に取水設備があります。
 
導流面は右側がテラスの様になった2段構成です。
目につくのは堤体を覆う緑の植物!
 
左岸から導流面をみると二段になっているのがわかります。
フィル複合ダムということで、フィルとの接続面への圧力を軽減するための構造のようです。
 
円筒形の取水設備。
右奥の建物は公園のビジターセンターですが、開業は夏休みからです。
 
竣工以来60年以上の歴史を刻むコンクリート。
 
堤体は草で覆われています。
手入れしていないのか?わざとこうしてるのか?
一部には樹木も伸び始めていますが大丈夫なんでしょうか?
 
まるで緑のムートン。
もっふもふ。
 
3680 加茂市水道貯水池1号(0458)
新潟県加茂市宮寄上
信濃川水系加茂川
GF
16メートル
116.7メートル
150千㎥/101千㎥
加茂市上下水道課
1957年