2016年10月22日 兼平防災ダム
兼平防災ダムは岐阜県恵那市山岡町馬場山田の一級河川庄内川水系兼平川にある農地防災目的のアースフィルダムです。
恵那市山岡町の庄内川2次支流の田沢川や兼平川流域は真砂土と呼ばれる風化した花崗岩で形成され、地盤は脆く大雨の度に洪水被害が発生していました。
とくに1972年(昭和47年)7月豪雨の際には流域で壊滅的な被害が発生し、抜本的な洪水対策が求められました。
これを受け岐阜県は農林省(現農水省)の補助を受けた防災ダム事業に着手、1987年(昭和62年)に竣工したのが兼平防災ダムです。
完成後は恵那市が管理を受託、兼平川下流域の農地防災を目的に運用されています。
広域農道恵那ささゆり街道に『兼平ダム』の標識がありこれに従うとダムに到着します。
天端は車両通行可能ですが、対岸で舗装は終わりその先は荒れた林道となります。
上流面はコンクリートで護岸。
防災専用ダムですが、堆砂容量4万1000立米分が貯留されています。
天端からの眺め
ダム下に放流設備があります。
下流面はきれいに草が刈られています。
右岸の越流式洪水吐。
洪水吐導流部。
ダム湖側からの洪水吐。
左岸の放流ゲート
常用洪水吐となり、普段は流入量はそのまま放流します。
1121 兼平防災ダム(0670)
岐阜県恵那市山岡町馬場山田
庄内川水系田沢川
F
E
38.5メートル
130メートル
412千㎥/372千㎥
恵那市
1987年