2017年9月21日 脊振ダム
脊振ダムは福岡市早良区五ケ山の二級河川那珂川源流部にある福岡市水道局が管理する上水道用水目的のロックフィルダムです。
大河川がないうえに中小河川の集水域が小さいという地理的条件もあり、福岡市では慢性的な水不足が続き、安定した水源確保を求めるための拡張事業は19回にも及びました。
脊振ダムは1970年(昭和45年)に事業着手された第12回拡張事業(脊振取水)の中核施設として既設の県営南畑ダムの上流6キロ地点に1976(昭和51年)に建設されました。
脊振ダムで貯留された水は南畑ダムで取水されたのち、高宮浄水場および夫婦石浄水場を経て福岡市内に給水されています。
また、脊振ダムは南畑ダムの集水地域内に建設されておりダムの運用は南畑ダムから遠隔操作で行われています。
国道385号から県道136号に入り背振少年自然の池入口前を右折すると脊振ダムに到着します。
普段は天端まで立ち入りができますが、訪問時は作業のため立ち入り禁止となっていました。
ダム入り口前にあるダムの説明板。
水使用標識と取水設備と思われる建物
取水設備はたぶん斜樋。
貯水池右岸沿いの道路を上流に向かうとダムの上流面が見えます。
手前の遺構は?
左岸の洪水吐。
追記
背振ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに洪水調節容量が確保されることになりました。
2429 脊振ダム(1142)
福岡市早良区五ケ山
那珂川水系那珂川
W
R
43メートル
240メートル
4500千㎥/4390千㎥
福岡市水道局
1976年
◎治水協定が締結されたダム