2023年7月30日 豊丘ダムまつり・ダム探検
前日の内村ダム見学会、菅平ダム・菅平発電所見学会に続いて7月30日は豊丘ダムまつりの一環として開催されるダム探検イベントに参加させていただきました。
豊丘ダムでは例年ダムを管理する長野県須坂建設事務所と地元豊丘地区が共同でダムまつりを開催し、ダム見学会であるダム探検のほか地元農産物の販売、建設機械の展示、工作教室など親子で楽しめるイベント多々用意されています。
午前9時30分ごろにダムに到着し、ダム探検イベントの予約をしたあと右岸ダムサイトをうろうろ。
まずは下流面の写真を何枚かパチリ。
ついで上流面
硫黄成分の影響でダム湖は美しいエメラルドグリーン。
定礎石。
10時前に建設事務所長さんや地元自治会会長によるダムまつり開会の挨拶。
ダム探検イベントは第1組
まずは職員さんによるダムの基本的な説明。
参加者の多くはダムマニアではない一般市民の皆さんなので、内容も初歩的なものとなります。
ダムの目的や運用方法のほか、監査廊内の設備の説明も行われます。
次に艇庫に移動
艇庫は『蔵の街須坂』をモチーフにしたデザイン。
インクラインの巻き上げ機。
艇庫に置かれたダムの立体模型
透明なプラスチック製なのでうまく写真が撮れません。
ついで天端からの説明。
天端から艇庫とインクライン
ダムまつりに合わせてインクラインのシャッターが開けられています。
ダムからは長野市街を挟んで戸隠や北アルプス後立山連峰まで遠望できますが…。
この日はやや靄っており戸隠と飯綱山がかすかに見えるだけ。
ダム下を見下ろします。
低水放流設備には管理用小水力発電所が併設されていますが、今は休止中。
発電所は県企業局に移管され刷新される予定。
ダム湖(昇竜湖)は総貯水容量258万立米
百々川ほどではありませんが、灰野川も硫黄成分を含むため湖面は独特のエメラルドグリーン。
オリフィスゲートを真上から
戸当たりの溝は試験湛水の際のゲート用。
上流面。
いよいよ監査廊内へ。
エレベーターでEL818まで下りて横坑を進みます。
続いて斜度45度の階段を下ります。
『ここでダメな方はエレベーターで引き返してください』という職員さんの言葉がありますが全員GO!
湿度ほぼ100%で案内板は結露。
右手はドレーン。
ようやくEL788の最下層へ
30メートルを下りきりました。
こちらもドレーン。
職員さんが説明しているのは?
監査廊ではおなじみのプラムライン
堤頂部からぶら下げたワイヤーでダムの微細な歪みを計ります。
三角堰漏水計。
排水ピット
漏水をここに集め排水します。
こちらは最新式の漏水量計。
再び30メートルを登り返し。
これにてダム探検終了
正直、ダム見学としては物足りなく取水設備やダム下の放流設備・発電所なども見れたらなあという内容。
せっかくなので農産物販売所へ。
ジャガイモ、タマネギ、ピーマン、プラムを購入。
東京から見ればかなりお安いお値段。
須坂はトウモロコシが特産
焼トウモロコシも頂きます。
上でも書いたようにダムの見学会としては監査廊の中を見るだけでちょっと物足りない内容。
ただ、多くのダムが単独イベントとして見学会を実施するのに対し、ここでは地元との共催によるダムまつりという点が味噌。
お昼過ぎにダムを後にしましたが、駐車場の空きを待つ車も多くお祭りとしてはなかなかの盛況。
ダムツーリズムという視点ではお手本とも言うべき豊丘ダムまつりでした。