ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

野花南ダム(芦別市土地改良区)

2021-07-24 11:57:00 | 北海道
2021年7月16日 野花南ダム
 
野花南ダムは北海道芦別市野花南町の石狩川水系空知川左支流野花南川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1969年(昭和44年)より事業着手された国営かんがい排水事業野花南地区の灌漑用水源として1978年(昭和53年)に建設され、運用開始後は芦別土地改良区が管理を受託しています。
野花南ダムの有効貯水容量は410万立米でやく650ヘクタールの水田に灌漑用水を供給しています。
 
芦別市内には当ダムのほかに北海道電力が管理する発電目的の野花南ダムがあります。
至近距離に同名のダムが並ぶのは珍しく、現地ではダムそばの山の名前から「丸山ダム」の通称で呼ばれることが多いようです。
 
国道38号線に「野花南ダム」を示す標識があり、これに従って野花南川沿いを南進すると野花南ダムが見えてきます。
堤高41.5メートル、堤頂長312.5メートルと北海道らしい横長の堤体。
 
きれいに刈り払われた下流面
北海道では田植えが終わるとダムの草刈りが行われます。
背後の山が通称丸山ダムの由来となる丸山です。
 
ダム下の放流設備を遠望。
 
天端は立ち入り禁止。
 
左岸の横越流式洪水吐。
 
総貯水容量464万立米の貯水池。
今年の北海道は6月7月の降水量が少なくどのダムも水不足。
当ダムの水位も50%程度です。
 
赤い櫓のフローティング式取水塔。
 
水利使用標識。
 
立派な竣工記念碑。
 
湖畔には東屋もあります。
 
ダムサイトに建つ丸山水神社。
ダム建設以前からあるのか?建設に合わせて建立されたのかは不明ですが、水の恩恵への感謝の念が表れています。

0090 野花南ダム(1651)
北海道芦別市野花南町
石狩川水系野花南川
41.5メートル
31.5メートル
4640千㎥/4100千㎥
芦別市土地改良区
1978年


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