2021年7月16日 野花南ダム
野花南ダムは北海道芦別市上芦別町の石狩川水系空知川中流部にある北海道電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。。
初代野花南ダムおよび発電所は、1918年(大正7年)に当時の富士製紙(のちに王子製紙に吸収)により日本初のダム式水力発電所として建設され、最大5100キロワットの発電を行っていました。
当時は物珍しさで見物人が殺到し絵葉書の題材にもなったそうです。
日本発送電による接収ののち、1951年(昭和26年)の電力事業再編令で北海道電力が事業継承しました。
その後、老朽化に加え1967年(昭和42年)の金山ダム完成で空知川の流量が安定したことで再開発が行われ、1971年(昭和46年)に2代目野花南ダム・発電所が竣工、発電能力は従来の約6倍の最大3万キロワットまで増強されました。
当ダムの南約5キロには芦別市土地改良区が管理する灌漑目的の野花南ダムがあります。
同名のダムが近接するのは珍しく、混乱を避けるため農業用の野花南ダムは『丸山ダム』の通称で呼ばれることが多いようです。
空知川に架かる泰山橋からダムと正対できます。
洪水吐ローラーゲート5門と土砂吐ローラーゲート1門が並ぶいかにも発電ダムと言った体。
右岸(向かって左)の白い建屋が野花南発電所です。
ゲートをズームアップ。
発電所。
右岸発電所前の看板。
発電所は立ち入り禁止。
変電施設。
右岸からフェンス越しの撮影。
左手は除塵機、右手はピア。
(追記)
野花南ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
0082 野花南ダム(1652)
北海道芦別市上芦別町
石狩川水系空知川
P
G
30メートル
215.5メートル
4800千㎥/2600千㎥
北海道電力(株)
1971年
◎治水協定が締結されたダム
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