ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

荒谷池

2017-07-27 11:34:02 | 広島県
2017年7月17日 荒谷池
 
荒谷池は広島市安佐南区上安町の太田川水系荒谷川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1917年(大正6年)竣工と記されていますが事業者についての記載はありません。
またダム便覧への写真投稿もなかったため池の実態は不明で、今回のダム訪問に当たっては国土地理院地形図でおよびグーグルの空撮写真を参考にしました。
 
県道268号線で安佐動物公園を過ぎるとすぐに右手の旧道に入ります。
小さな河川(これが荒谷川)を渡る手前(川の北側)の分岐を右手に取り、分岐した旧坂を上り詰めると荒谷池に到着します。
今回は最初に荒谷川の先(川の南側)の分岐に入ってしまい距離にして往復約3キロ、標高差約200メートルの山道を無駄に歩くことになってしまいました。
 
池の堤体はフェンスが張られ立ち入りできません。
上流面はコンクリートで補強されているので竣工以降大きな改修があったと思われますが、記念碑等が全く見当たらないため詳細は不明です。
 
 
天端
フェンスによじ登って撮影しましたが天端も立ち入り禁止。
 
左岸の洪水吐。
 
アングルを変えて。
 
この先が導流部となります。
 
総貯水容量3万立米と小さな溜池です。
 
各種警告板。
 
周辺は花崗岩で形成され、標高の割に谷は深く傾斜もきつくなっています。
なによりも荒谷という名前がこの小さな谷川の性格を表しているのでしょう。
溜池は形式上は灌漑目的の貯水池ですが現実には洪水調節の役割も併せ持っています。荒谷池も貴重な水源であるとともに荒谷の洪水を防ぐという重要な役割を持った溜池です。
 
3561 荒谷池(1081)
ため池コード
広島県広島市安佐南区上安町
太田川水系荒谷川
17.5メートル
63メートル
30千㎥/30千㎥
管理者未確認
1917年


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