ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

南外ダム

2018-08-03 22:26:26 | 秋田県
2018年7月15日 南外ダム
 
南外ダムは秋田県大仙市南外の雄物川水系西の又川上流部にあるアースフィルダムです。
農林省の補助を受けた秋田県の農地防災ダム事業で1977年(昭和52年)に建設され、西ノ又川および下流の楢岡川流域への灌漑用水の供給と農地防災を目的としています。
運用開始後は南外村が受託管理していましたが、2005年(平成17年)の市町村合併後により新たに誕生した大仙市が管理を引き継いでいます。
 
下流面は犬走りを挟んで二段構成、左岸から堤体を囲うように洪水吐導流部が流下します。
 
 
ダム下の放流設備。
 
左岸の横越流式洪水吐。
 
上流面はコンクリートで護岸
緑色の施設は艇庫、レールのようなものはインクラインになります。
 
天端からダム下の眺め
正面の建物は上から3枚目の写真の放流設備です。
 
総貯水容量172万4000立米と農業用アースフィルダムとしては大規模な貯水池です。
貯水池にダム穴式常用洪水吐がありますが、今回は水位が上昇し水面下に隠れていました。
 
艇庫とインクライン。
 
天端は車道。
 
竣工記念碑。
 
ダム便覧のフォトアーカイブスを見ると貯水池にダム穴式の常用洪水吐がありますが、今回は水位が上昇していたため水面下に隠れて見ることができませんでした。
また左岸に斜樋がありましたが、これは見落としました。
 
追記
南外ダムには農地防災容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0385 南外ダム(1343)
左岸 秋田県大仙市南外南楢岡
右岸 秋田県大仙市外小友
雄物川水系西の又川
FA
21.4メートル
113.5メートル
1724千㎥/1604千㎥
大仙市
1978年
◎治水協定が締結されたダム


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