2015年12月19日 高柴ダム
高柴ダムは左岸が福島県いわき市山田町、右岸が同市田人町旅人の二級河川鮫川本流にある福島県土木部所管の重力式コンクリートダムです。
事業は1937年(昭和12年)の河水統制事業に遡りますが、戦後鮫川下流で化学工業の集積が進み利水需要が高まったことを受け、1957年(昭和32年)に『鮫川総合開発事業』が着手され1962年(昭和37年)に高柴ダムが竣工しました。
事業は1937年(昭和12年)の河水統制事業に遡りますが、戦後鮫川下流で化学工業の集積が進み利水需要が高まったことを受け、1957年(昭和32年)に『鮫川総合開発事業』が着手され1962年(昭和37年)に高柴ダムが竣工しました。
建設省(現国交省)の補助を受けた補助多目的ダムで鮫川の洪水調節(最大440立米/秒のカット)と常磐及び小名浜への工業用水の供給を目的としています。
1985年(昭和60年)には利水放流を利用した高柴ダム発電所(最大出力1600キロワット)が稼働しました。
下流からダムと正対できる場所がない上に天端の立ち入りが制限されており、撮影ポイントは限られます。
右岸から下流面
放流設備としてはクレストラジアルゲート3門のほかコンジットバルブを装備。
豪雪地帯ではありませんがゲート操作室は被覆されています。


1985年(昭和60年)に稼働した高柴ダム発電所
利水放流を利用した小水力発電所で県土木が管理用発電として利用しています。

天端は立ち入り禁止(現在は開放されています)。

六角形の取水設備。

ダム湖(たかしば湖)は総貯水容量1270万立米。
小ぶりなダムにしては意外に大きなダム湖と言う印象。

説明板。

(追記)
高柴ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
高柴ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
鮫川水系鮫川
FI
G
59.5メートル
163.5メートル
12700㎥/8600㎥
福島県土木部
1962年
◎治水協定が締結されたダム
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます