ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

椋梨ダム

2017-04-14 14:45:37 | 広島県
2017年4月8日 椋梨ダム
 
三原市から尾道、福山にかけての臨海部は1960年代以降臨海工業地帯として発展、多数の工場が進出するとともに人口も増加し上水道用水及び工業用水の需要が大幅に増加しました。
一方広島県中央部から東広島市を経て三原市中心部を東西に横断する沼田川については流域の宅地化、都市化の進展に伴う抜本的な洪水対策が必要となっ;/沼田川総合開発事業を策定、広島県を中心として、藤井川上水道企業団、三原市、中国電力の共同事業として1.968年(昭和43年)に沼田川の主要左支流に建設されたのが椋梨ダムです。
椋梨ダムは椋梨川及び沼田川の洪水調節、三原市を中心とした瀬戸内海沿岸都市及び島嶼部への上水道用水の供給、三原市から福山市に至る臨海工業地帯への工業用紙の供給を目的とするほか、中国電力椋梨川発電所で最大2万3100キロワットの発電を行っています。
さらに2008年(平成19年)に沼田川本流上流に福富ダムが完成し、沼田川水系の洪水調節は万全のものとなりました。
 
椋梨ダムは国道432号線沿いにあり河内から国道を北上するとダムに到着します。
ダム右岸に駐車場がありここに車を置いて見学をします。
下流からの展望ポイントがなく樹間から辛うじてゲートを見ることができます。
クレストは赤いラジアルゲートが2門。
 
右岸の国道から
前面にせり出したゲート操作室が特徴的。
堤体は左岸側でわずかに湾曲しています。
 
ゲート操作室をズームアップ。
 
上流面。
 
さらに上流から
左岸に管理事務所があり常時ダムカードがもらえます
やはり赤いゲートと操作室に目が行きます。
 
背の高い導流壁。
 
天端は車両通行可能。
 
減勢工
右手から河川維持放流が行われています。
 
左岸から下流面
堤体が湾曲しているのがわかります。
 
管理事務所向かいの竣工記念碑。
 
味のあるダムですが、下流からの展望スポットがないのが玉にキズ。
 
1974 椋梨ダム(0921)
広島県東広島市河内町小田
沼田川水系椋梨川
FWIP
 
39.5メートル
213.4メートル
広島県
1968年
◎治水協定が締結されたダム


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