2017年5月21日 大沢池
大沢池は長野県上田市上室賀にある灌漑用ため池で、ダム便覧によれば1921年(大正10年)に建設されました。
ダム便覧では事業者は土地改良区になっていますが、現在は受益者で構成される下室賀水利委員会が池の管理を行っています。
県道273号を北西に進み『室賀温泉』の案内板で左折、さらに公民館前を左折して橋を渡り山へと入ります。最初の分岐を右手に採ると大沢池に到着です。
下流面。
右岸の見慣れない設備・・・
計量器??と思ったら池栓でした。
洪水吐と上流面
洪水吐はコンクリートですが、上流面は原始的な姿を残しています。
パイ生地のような円形の洪水吐。
下流側から。
洪水吐導流部。
貯水容量2万9000立米の小さなため池
田植えシーズンということで取水設備からガンガン水を流し水位は低くなっています。
天端。
池の由来が分かる記念碑でもあるかと思ったら水神様でした。
山中に佇むひっそりとしたため池で、岡山県でよく見た眺めです。
小さいながらも下室賀地区の貴重な灌漑用水源で、折からの田植えシーズンのために池栓からは勢いよく流れる水の音が響いていました。
0981 大沢池(1003)
ため池データベース
長野県上田市上室賀
信濃川水系室賀川
A
E
15.3メートル(ため池データベース 13.6メートル)
59メートル(ため池データベース 43メートル)
29千㎥/29千㎥
下室賀水利委員会
1921年
池栓について参考にさせていただきました。
ちょうど明後日4月9日に中信の溜池を回ろうと思っていました。
ここも再訪いたします。