ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

宮沢溜池

2015-12-08 06:00:00 | 埼玉県
2015年12月05日 宮沢溜池
 
宮沢溜池は埼玉県飯能市宮沢の荒川水系小畔川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
飯能周辺では農地の大半は丘陵地や台地にあるため水利に乏しく多くの農家は苦難を強いられていました。
しかし1929年(昭和4年)に毛呂山での鎌北湖建設着手を契機に飯能でも溜池建設機運が高まり10年の歳月をかけ1941年(昭和16年)に宮沢溜池が完成しました。
池は小畔川だけでは十分な集水ができないため入間川から導水し、併せて建設された延長50キロ以上の用水路により水田への用水補給が開始されました。
現在池の管理は飯能市が行い入間第二用水土地改良区の水田に灌漑用水を供給しています。

昭和30年代に西武鉄道が池に隣接して遊園地を建設し、人気スポットとなりましたが西武の経営悪化を受け2008年(平成20年)に閉園。
変わって2018年(令和元年)に『メッツァビレッジ・ムーミンバレーパーク』が開業し新たな観光スポットとして人気を博しています。
 
訪問したのはまだムーミンパーク開園以前、早朝の訪問にもかかわらずワカサギ釣りを楽しむ人たちで駐車場はいっぱい。
ダム湖上流面はコンクリートで護岸されています。
 
総貯水容量は87万9000立米
湖岸だけではなく湖の中程まで釣り用の桟橋が設置されています。
 
天端を含め湖岸には遊歩道が整備されています。
 
天端から
真下が入間第二用水。
 
左岸の洪水吐。
 
ばたばたとした見学で、取水設備や底樋も確認しないまま。
いずれ再訪しなければいけません。

0634 宮沢溜池(0090)
埼玉県飯能市宮沢 
荒川水系小畔川
18.5メートル(ため池データベース19メートル)
240メートル
879㎥/879㎥
飯能市
1941年


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