キリスト教の伝播がアラビア数学の発展、伝播の要因であった。
キリスト教は中国に伝わったが、それはネストリウス派であり、景教であった。
キリスト教の異端派であるネストリウス派がアラビア数学を発展させたのだ。
数学の公式や、証明に、ビジュアル解法を使うことがある。
公式や定理の意味が一目瞭然で分かる解法が「ビジュアル解法」です。
この夏、出題した「累乗和のビジュアル解法」はいかがでしたか。
言葉など要らない、見れば分かる、解法をこれからも追求しようと思います。
高校2年生の諸君が数学研究会を発足させました。顧問二人体制で始めました。
若い人の数学能力向上の手助けができればと思います。
やるからには、半端な形をとらず、眼に見える成果を出したいと思います。
みんな、頑張ろう!!
ユークリッド以来、素数の研究は随分されてきました。素数分布に関わるかの有名な「リーマン予想」があります。
現在も素数については活発に研究されています。少し古いところでは
Chenの予想(定理)
「pが素数なら、p+2は素数かもしくは2つの素数の積である。」
というものがあります。
また、最近では2004年の、Green&Taoによる次の定理の証明が有名です。
「素数は任意の長さの等差数列を含む。」・・・・・※
元来、Taoは最年少(13歳)でIMO国際数学オリンピックで金メダルを受賞しました。この記録は現在も破られていません。24歳でUCLAの正教授となる出世の異例の速さ。(22歳でプリンストン大学の博士課程を修了しています。指導教官は調和解析で有名なエリアス・スタイン先生でした。現在彼は38歳です。)
彼が16歳の書いた本が現在も出版されています。(現在は改定版が出ています。)
内容としては、どうやって数学の問題にアプローチするかの戦略が書いてあります。これはとても示唆に富んでいます。
「難しさは分割せよ。」「以前解いた問題との関連性を考えよ。」「抽象的な名問題は具体化せよ。」など、入学試験でもそのまま使えそうな戦略が並んでいます。難しい問題を解きほぐして、より易しい問題に還元する作業は、さらに進んだ数学の研究でも大切なものです。
Taoはこの研究その他で、2006年度のフィールズ賞を受賞しました。
※の証明は50P程の論文です。また、この命題を含む「エルデシュの予想」というものがあります。こちらは現在も未解決です。
興味のある方はお調べください。
今日の記事は「小島数学研究所」の名にふさわしいですか?
数学者のフォン・ノイマンによるサイバネティックスの本を読み始めました。
50年近く前の本ですが、今読んでも決して内容が古めかしいものではなく、面白くかつ為になる内容です。機会があったら、簡単な紹介をしたいと存じます。
出版社は岩波書店。
正式名称『自己増殖オートマトンの理論』、フォンノイマン著、高橋秀俊監訳
監訳者の高橋秀俊先生は、私の計算機誤差論習得の指導者です。(初代、東京大学大型計算センター長)
個人的に、数学者フォン・ノイマンには興味があります。多くの分野に優れた業績を残した彼について、一度体系的に調べてみます。どうぞお楽しみください。