小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

マイクロソフトのビル・ゲーツのどこがすごいか。貴方は知っていますか。

2013-09-25 | コンピュータよもやま話

 先日、フォーブス恒例の長者番付が発表された。アメリカ合衆国では、この20年、ビル・ゲーツ氏が1位を独占してきた。今やその総資産は日本円で7兆6000億円だそうだ。大方は、この金額に驚嘆するだろう。しかし、彼の凄さは、ベーシック・インタープリタ―を4Kで書きあげたことだ。これが1975年頃のこと。アルテアという8ビット機に雑誌で懸賞付きで、募集がかかった。アルバイトで使っていた、PDP9でクロス開発環境を作り、Z80用のベーシックインタープリターを作成した。アルテア開発会社に送ったところ、ノーミスで動いたという。4kという極めて小さな主記憶で動くところが天才的なプログラムの本領といえる。同じように、最小サイズのベーシックインタープリターを当時の東大でも開発した人がいた。後に東大大型計算センター所長となられた、石田晴久先生だった。6kを切ったが、とても4k以内に収めることは至難の業だったと、ビル・ゲーツのソフト作成能力に驚嘆されていた。石田先生はその後、共立出版から「プログラミング言語C」を翻訳出版された。カーニハン&リッチー(通称K&R)著作の本で、コンピュータプログラムのバイブルと言われた。皆さんもご承知の通り、C言語はシステム記述言語として、あらゆるコンピュータのOS開発、システム開発に現在でも必須言語の地位を得ている。

なお、石田先生は、UNIX、C言語、そしてインターネットの普及に尽力され、インターネットの殿堂入りを果たされている。サイバー大学の部長を務めて見えたが、2009年惜しくも亡くなられた。いろんな面で、コンピュータの進む道を指示していただいた、偉大な研究者かつ教育者だった。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アップル社の新型i-phone、3日で900万台出荷。これは多いと言えるか!?

2013-09-25 | コンピュータよもやま話

i-phoneの根強い人気に支えられ、好調な売り上げを見せるアップル社。しかし、世界シェアはかつての勢いなく20%代まで落ち込んでいる。1位はgoogleのアンドロイド端末で、各社総計数すると80%近い。日本では、NTTドコモがいよいよi-phoneの取り扱いを始めた。今後の予想としては、シェアはgoogleのアンドロイド端末が90%を占め、アップルは10%前後に落ち着くだろう。それはIBM-PCとマッキントッシュの比率も最終的に10:1に落ち着いた構造と極めて類似する。つまり、「ソフトを独占したものが市場で勝利する。」原理によるり、googleのような、ゆるい統制が勝ちをおさめる。

伝統的にアップル社はOEM生産は行わない。あくまでも、独自ハードに独自OS。一方IBMは互換機ビジネスを認めた結果、市場占有率率を高め、その上で稼働するソフトの売り上げ増加にも貢献した。

このPCの構造が、携帯端末にも言えそうだ。

先ごろマイクロソフが、新たなタブレットタイプを発売した。先行したsurfaceの販売不振(米国、800億円の在庫調整を行ったという)のため、新シリーズを早くも発表した。また、マイクロソフトはフィンランドの携帯大手のノキアの買収を発表した。ノキアといえば、1時期世界シェアの半分以上を占めたこともある携帯端末企業である。

そこに、マイクロソフト独自ソフトをのせた携帯端末をいづれ発表するのだろう。(時すでに遅しの感は否めない。)このところ、マイクロソフトの拙速が目立つが、そう思うのは私だけであろうか?

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする