今夏の大会で、日本数学コンクールは創設して、30年が経過した。前年度、1989年度まで理学部数学科に所属の森重文助教授のフィールズ賞受賞を記念して、若手の才能発掘を目指した日本数学コンクールが誕生した。創設の掛け声は四方義啓教授。愛知岐阜三重三県の高等学校数学研究会が協力し、名古屋大学、名城大学、南山大学など国立、私立の壁を取り払い多くの方々の賛同を得て、日本数学コンクールは発足した。問題もユニークなものが多く、正解のない問題としてマスコミ関係において喧伝された。何故、ミルククラウンが出来るのか、そのメカニズムを解きほぐす為に、多くの高校生諸君が名古屋大学の研究室に溢れた事もあった。現在は名古屋大学の主催となっているが、高等学校数学研究会の協力を得て、名古屋大学の主要学部、学科の先生方のもと、毎年考えて面白い問題が創作されている。
次の時代を担う若い人々の発掘を今後も続け、 数理科学の新たな地平を切り開くことが出来ればこれに勝る望みはない。
次の時代を担う若い人々の発掘を今後も続け、 数理科学の新たな地平を切り開くことが出来ればこれに勝る望みはない。