世界的指揮者の小澤征爾さんによるヨーロッパ、アメリカでの若き日の体験記である。
初版は1962年。現在は、新潮社文庫として入手可能。
貨物船に載せてもらい、フィリピン、インド、スエズ運河、マルセイユ。
パリまでスクーターで移動。指揮者のコンクールで優勝し、カラヤン、バーンスタイなどの著名な指揮者の知遇を得、指導をうける幸運に恵まれる。最終場面は、バーンスタインを伴っての羽田空港への凱旋。2年半におよぶ小澤さんの武者修行が当時の家族宛の手紙とともに記録されており、小澤氏を知るうえで、貴重な資料である。
特に、10代20代の若い世代に読んでもらいたい1冊です。
貴方はどの分野で、武者修行をしますか?