文部科学省は2020年11月16日、GIGAスクール構想の実現に向けた各自治体のICT環境整備状況について、8月末時点の確定値を公表した。全国1,812自治体のうち、8月末までに端末の納品を完了しているのは2.0%にとどまったが、全体の99.6%が2020年度内の納品完了を予定している。
GIGAスクール構想の実現に向けたICT環境整備状況について、文部科学省は2020年9月11日に速報値を公表しており、今回は確定値を公表した。調査は全国1,812自治体を対象に、8月末時点のICT環境整備状況を集計した。
端末の調達に関する8月末時点の状況は、関連経費の議会承認済み77.7%、調達の公示済み61.2%、事業者の選定済み48.8%、納品完了済み2.0%。納品完了時期は、8月末までが2%と年内予定が27.0%、年度内予定が70.6%と、全体の99.6%が2020年度中に納品完了を予定している。
今後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に備えた対応として、ICT環境が整っていない家庭に何らかの対応策を準備しているか聞いたところ、「全児童生徒に準備済み」28.5%、「最終学年に対して準備済み」4.5%。残りの67.1%は「対応策を検討中」と回答した。検討中の対応策の例には、「国のルータ等の整備に関する補助事業を活用して、貸出し用のルータを整備」「既存の端末の貸出し」「家庭にICT環境がない児童生徒のみ、学校のコンピューター室を利用」などがあげられた。
以上 リセマムより