日本の首相が41年ぶりにイラン訪問。この年月の持つ意味は何かを理解する必要がある。
福田首相が会見したのは、親米のパーレビー国王。しかし翌年、イラン革命が起こり、パーレビー国王はエジプトに亡命。イスラム原理主義者のホメイニ師が帰国した。現在のイランは、政治と宗教はしっかり分離している。また、パーレビー国王時代にはF-14やボーイング747SPを購入し、米国とは良好な関係を維持していた。それが、イラン革命で全く崩れ去った。核問題に関して協議を重ね2015年に核合意を締結したが、トランプ大統領が合意を破棄し、イランに対する経済的制裁を発動した。米国、イランの緊張関係を是正するべく、安倍晋三首相は今回イランを訪問している。
安倍晋三首相の外交手腕が問われる事となった。
(何だか、週刊こどもニュースの池上彰さんぽくなって来た?!)
さて、イランと日本は教育の面で密接な関係にあるのをご存知だろうか?実は、ここ10年程日本の協力によって、イランの初等教育は日本式を大幅に採用している。そして、教員の養成にも日本式を採用していることを。特に、授業研究は日本の教育の独壇場だ。首都テヘラン市内の初等教育分野は日本式が今、花盛り。そうした地道な努力があって、首相のイラン訪問が実現しているのです。