国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

ヘタレの5日目

2020-10-04 | 日記
いよいよ最終日。いつも同じようなことを書いているような気がするのですが、旅も終わりに近づくにつれて時間の経つのが速く感じられますね。

ルートには候補が2通りありました。まず考えたのは襟裳岬を通る大迂回経路。ですが、これだとほとんど運転だけになるし、絶景は眺められてもトンネルが連続するらしいので神経を遣う。そして何よりチェックイン締め切り時刻に間に合わなかったら一大事。(なおレンタカー返却はフライト2時間前の16時45分までにと指定されていました。)とにかく走ったことのない道はペースが全然分からないので不安。

ということで自粛し、より直線距離に近いコースに決定。後で知ったことには、こちらも一筋縄ではいかないルートでしたが・・・・・

最初の目的地までの所要時間と開園時刻(8時半)から逆算してホテルを出たところ、5分前に到着。二番乗りでした。


「逆さLinda」が撮れました。





日本庭園、ヨーロッパガーデン、風景式庭園などをゆっくり散策。連日の長距離運転で疲れ気味だったので、いい目の保養になりました。



何かのアートらしいです。私にはよく解りません。

これはモンスターガーデン。Lindaが一番楽しんでいました。

十勝地方には八つある北海道ガーデン街道の庭園のうち五つが固まっており、最寄りのもう一つも当初は訪れる予定でしたが、似たり寄ったりだと悔しい思いをすると考えてスキップすることに。それなりの入園料を取られますしね。(4施設入場可能な2800円の割引チケットを買えば少しだけ安上がりになりますが手遅れ。)




続いて幸福駅。Lindaは「これまで訪れたところは年配の人が多かったけど、ここは若者ばっかりね」と言いました。たしかにフォトジェニックというかインスタ映えするというか、そういう類の場所みたいです。そして父は絵馬のごとく願い事の書かれたピンクの乗車券 ─「愛国から幸福ゆき 発売当日から永久有効」などと印字されているものの実際には使えない─ が駅舎の壁にベタベタ貼り付けられているのを見て、「こんなんで幸福になれるんやったら苦労はいらん」という正論ながら身も蓋もないコメントを発していました(苦笑)。


そこから先がちょっと大変でした。まず国道274号線に出るまでは、後で調べたら約47kmで1時間ほどの距離だったにもかかわらず非常に長く感じました。右左折がやたらと多く、一度はつづら折りを通って丘の上に出たことも。この道で本当に合ってるんだろうかと不安になり、停車してナビを何度も確認しました。見えるのは広大な畑だけでランドマーク的な物が何もないのが良くなかったと今になって思います。

国道に出て間もなく、いやらしいヘアピンカーブの連続する上り開始。登坂車線があれだけ長く設けられていた道は記憶にないです。日勝峠(にっしょうとうげ)第1展望台(標高740m)でトイレ休憩。看板によれば、ここでもまだ5合目とのことで心理的に参りかけていました。

その後はトンネルの連続。「第1展望台」とあるからには当然「第2」を期待していたのですが・・・・それらしい案内や表示は見当たらず。後でGoogleマップを見たところ、全長722mの日勝トンネルを抜けてから右折して細い道(旧道?)に入らないと辿り着けない場所にあったみたいです。ということで石北峠でのチョンボを帳消しにすることはできませんでした。なお日勝トンネルの標高は1022m(1023mという表記も)とのことですが、トンネル経由で超えているので当然ながら本当の峠はもっと上にあるはずです。それはともかく、この峠が十勝と日高の分水嶺ということで、以後は下るだけと思ったのですが大間違いでした。

いったん下りきったところで「日高道の駅」が見えたので昼食を摂ることにしましたが、これといった食べ物屋はなく当てが外れ、コロッケ、フライドチキン、カレーパンを買ってイートインコーナーで済ませました。(写真もありません。)

道の駅を出てから再び上り。そしてカーブの連続で精神的疲労はさらに蓄積。深い山から抜けるのにえらく時間がかかりました。夕張市街に向かう国道452号線との分岐に差しかかっても右折する気力は残っていませんでした。とはいえ、石炭博物館との往復は約38km(50分ぐらい?)あるし、見物に1時間は欲しいですから時間的にも厳しかったかも。その代わりにシューパロ湖 (総貯水容量が国内第4位のダム湖)なら見て帰ってくるだけですが、日本一の徳山ダム(岐阜県)を2度訪れているので魅力は感じず。(4番じゃダメなんですか? ハイそうです。)


それで直進し滝の上公園へ。夕張川を渡るのに行き帰りで違う橋を通りました。


最後の観光地でしたが、そんなに書くことはないです。上の出没情報には思わず身構えましたけど。サイズも凶暴さもツキノワグマの比ではないですから。(絵もこちらの山道で見かける「クマに注意」の看板より迫力を感じました。)

少し話を戻しますが、国道274号線(一般国道としては北海道最長とのこと)の山道は絶対冬には通りたくないです(こちら参照)。また、この長大な上りに挑むサイクリストを目にする度に頭が下がりました。私も5年前までは滋賀と岐阜の県境にある八草峠(標高750m)と鳥越峠(同1040m)をセットにした周回コースを毎年秋に走ってたんですが、結婚後はごぶさた。ブランクを考えると今年いきなりは無理かも。

4日ぶりに千歳市へ戻り再び道の駅サーモンパークへ。日曜だったので駐車場は満車。停めるのに時間を食いました。また水族館前には入場を待つ長蛇の列が。ここで土産物を買い足し、さらにドラッグストアでサッポロクラシック6缶パックをまたまた購入。(旭川で買ったのは飲み切っていました。)いま検索したらネット通販では買えるみたいですね。ただし少々お高いです。

その後指定されたスタンド(セルフはダメ)でガソリンを満タンにしてレンタカーを返却。現状維持できていたようで修理代を請求されるようなことはありませんでした。なお帰宅後改めて5日間の実際の走行距離を求めてみたところ、150+240+368+269+233=1260kmでした。(オンネトーを前倒ししたこともあって3日目が突出し、はからずも左右対称に近い山型になりました。Googleマップ表示のものと完全に同じルートを走ってはいないかもしれませんが、誤差は小さいはずです。)1日約250kmですか。思っていたより短かったですね。それでも運転はやっぱしんどい。ということで次は鉄道旅をしてみたいです。列車の本数が少ないので、たびたび下車するとしたら長丁場を覚悟しなければなりませんが・・・・・・いつになるやら。

送迎バスで空港へ。チェックイン開始時刻(16時45分)まで1時間弱ありました。待つしかありません。ところで、私たちが乗る関空行きの1便前のフライトはチェックイン締め切りがたしか16時半の成田行きでしたが、数分遅れて来た若者のグループがいました。とくに急いでいる様子はなく、オンラインチェックインも済んでいない模様。それでどうなるのか見ていましたが、ジェットスターの職員は何も言わず受け付けていました。実に寛大な処置だと思いましたが、そういう感覚のまま彼らが海外旅行をしたら痛い目に遭うかもしれません。クスコ(ペルー)で私たちがチェックインを拒否されたように。(あの時は完全に詰んだと思いました。)

来る時のスーツケースの重さが約15kg。持ってきた5合(900ml)入りの日本酒紙パック2本が缶ビール6本に置き換わり、他にお土産が少し加わったものの制限以内に収まっているだろうと予想していましたが・・・・・

ここでも見事ニアピン(マイナス30g)でした。

荷物を預けて身軽になり、搭乗手続き開始まで1時間以上あるので夕食を摂ることに。ただしジェットスターのカウンターは飲食店街から最も遠い位置にあったため移動に往生しました。私は今度こそスープカレーをと思ったのですが、父がカレーはあまり食べたくないと言ったので、そして私も何年か前の出張時に一度食べているので折れることにして・・・・・・

またラーメンになりました。(「北海道ラーメン道場」に10店舗が並んでいます。)

旭山動物園で食べたのとは違って縮れ麺。醤油、味噌、塩を1杯ずつ頼んでシェアしました。なお北海道に来る度に味噌ラーメンが他より少し高いことに首を傾げます。こちらではそういう価格設定を経験したことがないので。具で差が付くんならまだ解りますよ。(何にせよ旅先でなければあの値段のラーメンを食べることはあり得ません。空港内の出店ゆえ場所代が上乗せされてるんでしょうか?)

飛び立ったのはほぼ定刻通りだったはずですが、関空に着陸した時には既に予定時刻の21時を回っていました。そのため路線検索で出てきた24分発の急行に乗れる可能性が消滅。なお機内で南海電車の割引販売をしていたので引換券を購入していました。乗車券と特急券をセットで買うと300円引きになるということで、記念に新今宮までラピートに乗ろうと考えていたのですが、コロナウイルスの関係で午後はすべて運休になっているとのこと。それで乗車券(100円引き)のみとなりました。

あとは往路の逆順で戻るだけですが、JR大阪駅の東海道線上りホームに降り立ったちょうどその時に米原行き快速が発車。「こりゃやられた」と頭を抱えましたが、10分後の新快速が途中で追い抜いてくれるお陰で結局同じことになると判って一安心。

終点の野洲で乗り換えると座れない可能性もあると考えたため、アプリが勧めた一駅前の守山で降りて電車待ち。それが0時08分発の米原行きで既に日付は変わっています。その次は野洲止まりですから、要は終電(0時28分発)の1本前に乗れたということです。何にしても近畿の西外れに住んでいるので関西空港発でも新大阪発(新幹線利用のツアー)でも早朝出発と深夜帰宅は宿命みたいなもんですわ。(名古屋駅は比較的近いですが、中部セントレアは感覚的には関空と同等以上に遠いです。)

米原に0時46分着。帰宅したのは1時過ぎ。入浴して8時までグッスリ寝ました。これが当日出勤なら仕事にならなかったところですが、月火とも祝日なのはもちろん計算済みでした。これで北の国旅行記を終わるとしましょうか。

最後になりますが、帰ってからちょっと困っていることがあります。道路交通法で一般道の最高時速は60kmと定められているはずですが、あちらでそれを守っている車はほとんど皆無でした。(こちらによると例外区間もあるみたいですが、今回は走っていません。)最初は追い立てられることも度々でしたので、自然と私も「郷に入っては郷に従え」で走ることになり、いつしか時速60kmがノロノロと感じられるようになりました。それが通勤時も続いています。このままだとヤバいので早く戻さないと。
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