国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

途中から脱線

2020-10-12 | 日記
ノーベル賞ウィークもほとんど終わりました。本日発表の経済学賞が残っているとはいえ、過去に受賞者は皆無だし候補者もいないようなので、今年は3年ぶりに日本人の受賞なしということになりそうです。(理系部門3賞には候補者が目白押しでしたが・・・・)それは別にどうでもいいことですが、もうだいぶ前から文学賞の候補に挙がっているあの人について書いてみましょうか。

このところ発表日には受賞の喜びの声を聞くためマスコミがこぞって押しかけ、そして空振りに終わって空しく解散というのが年中行事になっている感がありますね。こちらなどに出ていた英ブックメーカーの予想では3番人気。一方、受賞者の米合衆国人女性は記事に名前すら挙がっていませんでしたが・・・・・選ぶ方も本命と目されて周りが騒いでいるような候補には絶対やらんと意固地になってるんでしょうか?

一つ残念なのは受賞したのが詩人だったこと。ノーベル賞を取ったから読もうという気には更々ならないのですが(それは芥川賞、直木賞その他でも一緒)、それを切っ掛けに小説が翻訳されたら、いつの日か安い中古本を手に入れる機会がないとも限りません。けれども詩ではねえ・・・・・(余談ながら1970年以降50年間の受賞者のうち、私が1作でも読んだことのある作家は12名いました。2割ちょっとですか。)日本語であれ翻訳であれ、私には詩心というか、詩を鑑賞するセンスがまるでないみたいです。あるドイツリート(歌曲)の歌詞に採用されたヘッセの詩(これの第3曲)に感動したことがほとんど唯一の例外ですが、それも音楽あってこそと考えています。(追記:その詩についてはここの「おまけ」で熱く語っていました。)

戻って、村上氏の新作の発売日には愛読者が本屋に殺到し、即完売になったと聞いても私はまるで興味が湧かず、作中に登場するクラシック音楽のCDまでが売れているというニュースを耳にしても「ニワカに何がわかる?」と冷ややかな態度を取り続けてきました。これまたほとんど唯一の例外がこれ(2枚目画像)です。実は貰い物で、くれたのはLindaでした。結婚前、というか会う前に毎週Skypeで話していた頃、ニューヨークに住んでいた彼女が誕生日のプレゼントとしてわざわざ送ってくれたものです。輸入本ゆえ結構高かっただろうと想像しますが、「なぜ読まないの?」と訊かれて「関心がないから」としか答えない私に「モノは試し」として読ませたかったのでしょうね。せっかくの贈り物なので最後まで読み、そこそこは楽しめたのですが、「では続いて」ということにはなりませんでした。(Linda自身も後で西語訳で読んだそうですが、あまり面白くなかったと言っていました。)その後、ブックオフの100円コーナーで見つけた短編集も粗筋どころかタイトルも思い出せないほど印象に残らず。結局、自分には縁のない作家というしかなさそうです。

逆にこれまで著作を最も多く読んだ日本人といえば・・・・・数えてみないと答えられないのですが、小説家に限定するなら間違いなく日本人最後のノーベル賞受賞作家です。(2人しかいませんが。)大学2年(教養部)の時に取った国文学の授業テキストに使われた「個人的な体験」(息子さんが頭部に障がいを持って生まれた実体験を題材としたほとんど私小説)を読んだ時は「辛気くさい作品」という印象しか持てず、2作目を手に取ることはその後10年以上なかったのですが・・・・・

20年以上前の話ですが、もうとっくに処分してしまった家の古い本棚に「叫び声」という小説の単行本(おそらく初版)をたまたま見つけたので読み始めたら面白くて止まらず、たしかその日の内に読了してしまったと思います。(ただし若き日にそれを買った父の感想はここでも「あまり面白くなかった」でした。)まったく救いようのないエンディングに衝撃を受けたことも憶えています。それが切っ掛けとなり、間もなくヤフオクで全作品集(第1期)の6巻セットを入手することになりました。(これですね。今でも「個人的な体験」より前に発表された長篇小説が私は大好きです。いずれもドロドロのストーリーがたまりません。作家本人はあまり評価していないようですが・・・・そういえば15年ほど前にこんなことも書いていました。)以降は文庫本を集めてほぼ年代順に読んでいきました。(近作は文庫化される度に生協に予約注文していました。)小説は2013年発表の「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」が今のところ最後ですが、年齢を考えたら新作はもう期待してはいけないのでしょうね。大江氏以外に全作品を読んでみたいと思わせるほど魅了された日本人作家には未だ出会えないでいます。
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家飲み

2020-10-12 | 日記

軽率にも長浜駅前のホテルの予約をキャンセルしてしまったものの、時々足を運んでいたブルワリーレストランは「滋賀旅」のクーポンで支払いできるため(加えて地元リカーショップのポイントも1P=2円で計算してくれるので)セールさえ開催してくれたら、と思っていたのですが、売り上げ激減の今年はそれどころではないでしょうね。(その店頭で、あるいはネットショップでクラフトビールを買ってくるという手もなくはないですが、330ml瓶が税込500円強と少々値が張ります。それでも平常時のレストランで飲むよりは安いのですが。)

そうなるといくら待っても無駄と判断し、昨晩外のつもりで宴会をしました。用意したビールは5銘柄(日本2、ドイツ、メキシコ、アイルランドが各1)、食べ物もエダマメ、生ハム、フランクフルトソーセージ、焼き豚といった手軽なものを。(あと即席で砂肝とモヤシの炒め物を作りました。)

上がその家飲みを思い立つことになった買い物です。どちらも木曜の帰宅途中に寄った例のリカーショップの見切り品(半額)コーナーで購入しました。(ビールに限らず初見の品はとりあえず買って試します。)うち左はドイツ語で "WEISSBIER" とあり、直訳すると「白ビール」ながら中身は焙煎したモルツを発酵させた黒ビール。下に "DUNKEL"(暗い)と書かれているのはそのためでしょう。この場合の "WEISS"(WEIß)は「白」というよりは「濁っている」という意味のようです。人生唯一の欧州(ドイツとスイス)出張時に何も知らずにスーパーで買って飲み、その美味しさに驚いたのが最初ですが、それ以降も "WEISSBIER" が外れだったことは一度もなし。この瓶ビールもコクがあり期待を裏切りませんでした。一方、右の有名な黒ビール(スタウト)はといえば・・・・・

これも初めて飲んだ時は感激したのですが、先月久しぶりに開けて「あれっ、こんな味だったっけ」と首を傾げました。缶の仕掛けのお陰で泡がクリーミーなのは良いとして、とにかく味が薄い。水っぽいとすら思ってしまいました。アルコール度数が低いためではないと思います。決して安くはないですから今後定価で買うことはまずないでしょうね。(追記:冷蔵庫で冷やしすぎたのが良くなかったのかな、と思いましたが、ネットで適温 (飲み頃の温度) を調べてみたら「5〜7℃」「8〜12℃」などとまちまち。これじゃわからん。追記2:まだ残っているのでLindaにこれを作ってもらうことにします。風邪を引いた時の卵酒の代わりに。)

(これは余談ですが、その時の買い物には正しくポイントが付与され、残高も正常に表示されていました。これで一安心。)

1時間半後、約3.5L分の瓶と缶が空っぽになりました。安上がりだったのはもちろん、飲み比べができたのが最高でした。またいつか。
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