国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

途中から脱線

2020-10-12 | 日記
ノーベル賞ウィークもほとんど終わりました。本日発表の経済学賞が残っているとはいえ、過去に受賞者は皆無だし候補者もいないようなので、今年は3年ぶりに日本人の受賞なしということになりそうです。(理系部門3賞には候補者が目白押しでしたが・・・・)それは別にどうでもいいことですが、もうだいぶ前から文学賞の候補に挙がっているあの人について書いてみましょうか。

このところ発表日には受賞の喜びの声を聞くためマスコミがこぞって押しかけ、そして空振りに終わって空しく解散というのが年中行事になっている感がありますね。こちらなどに出ていた英ブックメーカーの予想では3番人気。一方、受賞者の米合衆国人女性は記事に名前すら挙がっていませんでしたが・・・・・選ぶ方も本命と目されて周りが騒いでいるような候補には絶対やらんと意固地になってるんでしょうか?

一つ残念なのは受賞したのが詩人だったこと。ノーベル賞を取ったから読もうという気には更々ならないのですが(それは芥川賞、直木賞その他でも一緒)、それを切っ掛けに小説が翻訳されたら、いつの日か安い中古本を手に入れる機会がないとも限りません。けれども詩ではねえ・・・・・(余談ながら1970年以降50年間の受賞者のうち、私が1作でも読んだことのある作家は12名いました。2割ちょっとですか。)日本語であれ翻訳であれ、私には詩心というか、詩を鑑賞するセンスがまるでないみたいです。あるドイツリート(歌曲)の歌詞に採用されたヘッセの詩(これの第3曲)に感動したことがほとんど唯一の例外ですが、それも音楽あってこそと考えています。(追記:その詩についてはここの「おまけ」で熱く語っていました。)

戻って、村上氏の新作の発売日には愛読者が本屋に殺到し、即完売になったと聞いても私はまるで興味が湧かず、作中に登場するクラシック音楽のCDまでが売れているというニュースを耳にしても「ニワカに何がわかる?」と冷ややかな態度を取り続けてきました。これまたほとんど唯一の例外がこれ(2枚目画像)です。実は貰い物で、くれたのはLindaでした。結婚前、というか会う前に毎週Skypeで話していた頃、ニューヨークに住んでいた彼女が誕生日のプレゼントとしてわざわざ送ってくれたものです。輸入本ゆえ結構高かっただろうと想像しますが、「なぜ読まないの?」と訊かれて「関心がないから」としか答えない私に「モノは試し」として読ませたかったのでしょうね。せっかくの贈り物なので最後まで読み、そこそこは楽しめたのですが、「では続いて」ということにはなりませんでした。(Linda自身も後で西語訳で読んだそうですが、あまり面白くなかったと言っていました。)その後、ブックオフの100円コーナーで見つけた短編集も粗筋どころかタイトルも思い出せないほど印象に残らず。結局、自分には縁のない作家というしかなさそうです。

逆にこれまで著作を最も多く読んだ日本人といえば・・・・・数えてみないと答えられないのですが、小説家に限定するなら間違いなく日本人最後のノーベル賞受賞作家です。(2人しかいませんが。)大学2年(教養部)の時に取った国文学の授業テキストに使われた「個人的な体験」(息子さんが頭部に障がいを持って生まれた実体験を題材としたほとんど私小説)を読んだ時は「辛気くさい作品」という印象しか持てず、2作目を手に取ることはその後10年以上なかったのですが・・・・・

20年以上前の話ですが、もうとっくに処分してしまった家の古い本棚に「叫び声」という小説の単行本(おそらく初版)をたまたま見つけたので読み始めたら面白くて止まらず、たしかその日の内に読了してしまったと思います。(ただし若き日にそれを買った父の感想はここでも「あまり面白くなかった」でした。)まったく救いようのないエンディングに衝撃を受けたことも憶えています。それが切っ掛けとなり、間もなくヤフオクで全作品集(第1期)の6巻セットを入手することになりました。(これですね。今でも「個人的な体験」より前に発表された長篇小説が私は大好きです。いずれもドロドロのストーリーがたまりません。作家本人はあまり評価していないようですが・・・・そういえば15年ほど前にこんなことも書いていました。)以降は文庫本を集めてほぼ年代順に読んでいきました。(近作は文庫化される度に生協に予約注文していました。)小説は2013年発表の「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」が今のところ最後ですが、年齢を考えたら新作はもう期待してはいけないのでしょうね。大江氏以外に全作品を読んでみたいと思わせるほど魅了された日本人作家には未だ出会えないでいます。
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家飲み

2020-10-12 | 日記

軽率にも長浜駅前のホテルの予約をキャンセルしてしまったものの、時々足を運んでいたブルワリーレストランは「滋賀旅」のクーポンで支払いできるため(加えて地元リカーショップのポイントも1P=2円で計算してくれるので)セールさえ開催してくれたら、と思っていたのですが、売り上げ激減の今年はそれどころではないでしょうね。(その店頭で、あるいはネットショップでクラフトビールを買ってくるという手もなくはないですが、330ml瓶が税込500円強と少々値が張ります。それでも平常時のレストランで飲むよりは安いのですが。)

そうなるといくら待っても無駄と判断し、昨晩外のつもりで宴会をしました。用意したビールは5銘柄(日本2、ドイツ、メキシコ、アイルランドが各1)、食べ物もエダマメ、生ハム、フランクフルトソーセージ、焼き豚といった手軽なものを。(あと即席で砂肝とモヤシの炒め物を作りました。)

上がその家飲みを思い立つことになった買い物です。どちらも木曜の帰宅途中に寄った例のリカーショップの見切り品(半額)コーナーで購入しました。(ビールに限らず初見の品はとりあえず買って試します。)うち左はドイツ語で "WEISSBIER" とあり、直訳すると「白ビール」ながら中身は焙煎したモルツを発酵させた黒ビール。下に "DUNKEL"(暗い)と書かれているのはそのためでしょう。この場合の "WEISS"(WEIß)は「白」というよりは「濁っている」という意味のようです。人生唯一の欧州(ドイツとスイス)出張時に何も知らずにスーパーで買って飲み、その美味しさに驚いたのが最初ですが、それ以降も "WEISSBIER" が外れだったことは一度もなし。この瓶ビールもコクがあり期待を裏切りませんでした。一方、右の有名な黒ビール(スタウト)はといえば・・・・・

これも初めて飲んだ時は感激したのですが、先月久しぶりに開けて「あれっ、こんな味だったっけ」と首を傾げました。缶の仕掛けのお陰で泡がクリーミーなのは良いとして、とにかく味が薄い。水っぽいとすら思ってしまいました。アルコール度数が低いためではないと思います。決して安くはないですから今後定価で買うことはまずないでしょうね。(追記:冷蔵庫で冷やしすぎたのが良くなかったのかな、と思いましたが、ネットで適温 (飲み頃の温度) を調べてみたら「5〜7℃」「8〜12℃」などとまちまち。これじゃわからん。追記2:まだ残っているのでLindaにこれを作ってもらうことにします。風邪を引いた時の卵酒の代わりに。)

(これは余談ですが、その時の買い物には正しくポイントが付与され、残高も正常に表示されていました。これで一安心。)

1時間半後、約3.5L分の瓶と缶が空っぽになりました。安上がりだったのはもちろん、飲み比べができたのが最高でした。またいつか。
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片道約1km

2020-10-11 | 日記


毎年恒例ですが、隣町のコスモス畑までジョギング。科学雑誌「ニュートン」最新号の記事で「最大心拍数の65%程度のランニング(スロージョギング)を5〜10分間続けるだけ(それも週末だけでOK)でも死亡率が下がる」という研究結果が紹介されていたので少し早足で。まだ夜明け前です。スマホが露光を調節しているので明るく写っていますが・・・・・

実際はまだこんなもんです。

それで水田地帯をグルッと回って戻ってきました。



間もなく夜明けを迎えました。

それでも光量不足のためシャッタースピードが遅くなり、ピントが甘くなっていますが、仕方ないですね。来週もまた来ると思います。
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最初で最後

2020-10-09 | 日記

この前PayPayフリマというのを初めて利用してみました。上の「はじめてのお買い物で使える50%OFFクーポン」というのがもらえると知ったので。ただし割引上限額が1000円なので、2000円の品を購入するのが一番お得になります。それで酒類をいろいろ検索してみたのですが・・・・・驚きました。

上はウイスキーで検索した結果ですが、高級銘柄なのに安いなあと思ったものは空瓶とか箱だけの出品。誰がこんなものを買うのでしょうか?(ワインも似たり寄ったりでした。木の箱とかコルク栓とかラベルとか、そんなもん売るなよ!)中身入りであっても例えば「新品 未開封」と書かれている山崎(この銘柄でこんな値段は絶対あり得ない)はポケット瓶(180ml)だったし、さらにミニチュア瓶(50ml)で2000円前後というものも結構ありました。そういうのが写真だけで判断できないのはタチが悪い。とくに茶色の瓶で「700ml瓶」としか書かれていないもの(商品ページにも明記せず)は中身あるなしが不明で最悪。それで騙そうとしている出品者もきっといるだろうし、トラブルも多発しているのではないかと想像します。そもそも食品のカテゴリで中身のないものの販売を許していることが大きな間違いでしょう。

それよりもワンタイムパスワードがメールでなくSMSでないと受けられないのが困りました(スマホの専用アプリでもブラウザ経由でも、そしてパソコンでも一緒)。他人のなりすましによる不正利用を防ぐためとは理解しているのですが・・・・・スマホのデータ専用回線ではSMSが利用できないため父の携帯を使わせてもらうことにしたのですが、ログインや設定変更などでいちいちパスワードを要求されるのに閉口。届いたSMSの画面を迂闊に閉じてしまうと再度表示させることができず(ガラケーの操作は未だにようわからん)、仕方なく再発行を繰り返すと「予期せぬトラブルが発生しました」→「ワンタイムパスワードを一時的にご利用になれません」となって何度も頓挫。ようやくにして購入できたのは翌日でした。(その間に欲しかったウイスキーの古酒が売れてしまった。)

結局買ったのはこれです(ちょっとだけ予算オーバー)。北海道でLindaが柑橘のハチミツ漬けが欲しいと言っていたのに買いそびれたので。全量ハチミツではなさそうですが、まあいいでしょう。

何にしても初回特典のクーポンを使ってしまったので2度目はありません。スマホにインストールしたアプリも削除します。
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増えてるんだそう。

2020-10-06 | 日記
ブログの執筆ではなるべく繰り返しを避けようと腐心するあまり、余計な時間を費やしているような気がしてなりません。どうしても必要な場合を除き、同一文に同じ名詞を使わないようにするし、動詞も連続しないよう同義語を使い分けたりします。(なので学生のレポートの考察部分に「〜と考えられる。」が三つも四つも続くと赤で指摘せずにはいられない。「〜と思われる。」「〜かもしれない。」あたりを挟めばいいだけなんですけどね。「示唆される。」「推察される。」は凝り過ぎか?)接続詞も2文連続は論外として、前と同じものを使ってないか検索することもたびたび。ここまでくると強迫観念というか病的かも?

英語のbe動詞に相当する「〜です/でした。」が続くだけでもイヤなので、二つ目は違う終止形にしますし、時には体言止めを使ったり(ただし続けるとリズムが悪くなるので多くて二つまで)、敢えて時制を変えたり(だいたい文脈から判るので大丈夫)と頭を使います。(ついでながら単調に陥らないよう「である体」も時々混ぜます。書き言葉で「ですます体」との混用は本来御法度ですが、ブログ記事は公式文書じゃないのでセーフでしょう。)

人づてに聞いた内容を複数の文にわたって紹介する時は「〜だそうです/でした。」「という話です/でした。」「とのことです/でした。」を代わりばんこで登場させます。(四つ目があると困るので、その場合は無理矢理にでも文章を繋げます。)また最後のは「とのこと。」の体言止めにすることも。ここから文句を書いてみます。

最近のテレビのナレーションで時に耳にする「〜だそう。」という終わり方、あれは何なんだ(怒)! 以前はバラエティ番組(注)だけだったと記憶しているのですが、恐るべきことに最近はニュースでも使われるようになっています。(注:最初に意識したのは女子マラソンの元選手がナレーターを務める月曜夜の番組でした。昨日は放送がありませんでしたが・・・・・・今も相変わらず頻用されています。)これが気持ち悪くて仕方がありません。

調べてみたら「そう」は伝聞の助動詞「そうだ」の語幹とのこと。ならば文章が語幹で終わっていいはずがない。(体言止めとは話が全く違います。)文法的にも文句なしに却下。ネット上でも疑問を唱えている人は少なくないようです。(例えば「やはり避けたい」という見解がここに。一方、こちらで解説している日本語教師さんはやや肯定的に捉えているようでした。)これが新聞のコラムなど書き言葉の中で目にするなら辛うじて許せるかもしれませんが、日常会話(話し言葉)ではまず用いられない表現が耳に飛び込んでくるのだから違和感を覚えない方がおかしい。初めてこれを原稿に使ったアホを見つけて説教してやりたい気分ですわ。

けれども昨年文化庁が行った調査では、国語が乱れていると感じる日本人の割合が減少しているそうですから、これも次第に受け入れられていくのでしょうね。ちなみに(普段は全く意識していませんが)「そうだ」が様態の助動詞として使われる場合は「語幹止め」も許されます。例えば「美味しそう。」のように。知れば知るほど日本語は難しい!

おまけ
 「〜だそう。」は(語尾に「う」が付くと幼稚っぽくなるものの)字面が似ている念押し表現の「〜だぞう。」と読み間違える恐れがありますね。よって書き言葉での使用にもダメ出ししたいです。
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たぶん見送り

2020-10-05 | 日記

旅行社から送られてきたダイレクトメールに別のひがし北海道周遊ツアー(フリープラン4日間)が載っていました。今度はピーチの釧路直行便(関西国際空港〜たんちょう釧路空港)ですか・・・・・

この前はスルーした層雲峡に1泊するし、2泊目は知床高台にあるホテルということで半島巡りもバッチリ。そして3日目は阿寒湖畔の同じホテルながら、時間不足で諦めた神の子池、美幌峠および津別峠を訪れればいい。ツアーの構成は言うことなしです。(行きは追加料金なしで午前便というのもグー。)カレンダー的にも10月は無理ですが、11月には金と月に全学休講日の週があるので参加できないことはない。(金曜出発だと少し高くなりますが。)

試しに申し込み手続きを進めてみたところ、実質支払い額は105,720円と判明。そして今度こそ地域共通クーポン24,000円がもらえます。(なおレンタカーが確保できていないようなので「リクエスト受付でのお申し込みとなります。」とのこと。)

ただし同じ年に同じ地域へ2度というのは抵抗があります。11月は十分寒いだろうし・・・・行くんならやっぱ南かな?
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ヘタレの5日目

2020-10-04 | 日記
いよいよ最終日。いつも同じようなことを書いているような気がするのですが、旅も終わりに近づくにつれて時間の経つのが速く感じられますね。

ルートには候補が2通りありました。まず考えたのは襟裳岬を通る大迂回経路。ですが、これだとほとんど運転だけになるし、絶景は眺められてもトンネルが連続するらしいので神経を遣う。そして何よりチェックイン締め切り時刻に間に合わなかったら一大事。(なおレンタカー返却はフライト2時間前の16時45分までにと指定されていました。)とにかく走ったことのない道はペースが全然分からないので不安。

ということで自粛し、より直線距離に近いコースに決定。後で知ったことには、こちらも一筋縄ではいかないルートでしたが・・・・・

最初の目的地までの所要時間と開園時刻(8時半)から逆算してホテルを出たところ、5分前に到着。二番乗りでした。


「逆さLinda」が撮れました。





日本庭園、ヨーロッパガーデン、風景式庭園などをゆっくり散策。連日の長距離運転で疲れ気味だったので、いい目の保養になりました。



何かのアートらしいです。私にはよく解りません。

これはモンスターガーデン。Lindaが一番楽しんでいました。

十勝地方には八つある北海道ガーデン街道の庭園のうち五つが固まっており、最寄りのもう一つも当初は訪れる予定でしたが、似たり寄ったりだと悔しい思いをすると考えてスキップすることに。それなりの入園料を取られますしね。(4施設入場可能な2800円の割引チケットを買えば少しだけ安上がりになりますが手遅れ。)




続いて幸福駅。Lindaは「これまで訪れたところは年配の人が多かったけど、ここは若者ばっかりね」と言いました。たしかにフォトジェニックというかインスタ映えするというか、そういう類の場所みたいです。そして父は絵馬のごとく願い事の書かれたピンクの乗車券 ─「愛国から幸福ゆき 発売当日から永久有効」などと印字されているものの実際には使えない─ が駅舎の壁にベタベタ貼り付けられているのを見て、「こんなんで幸福になれるんやったら苦労はいらん」という正論ながら身も蓋もないコメントを発していました(苦笑)。


そこから先がちょっと大変でした。まず国道274号線に出るまでは、後で調べたら約47kmで1時間ほどの距離だったにもかかわらず非常に長く感じました。右左折がやたらと多く、一度はつづら折りを通って丘の上に出たことも。この道で本当に合ってるんだろうかと不安になり、停車してナビを何度も確認しました。見えるのは広大な畑だけでランドマーク的な物が何もないのが良くなかったと今になって思います。

国道に出て間もなく、いやらしいヘアピンカーブの連続する上り開始。登坂車線があれだけ長く設けられていた道は記憶にないです。日勝峠(にっしょうとうげ)第1展望台(標高740m)でトイレ休憩。看板によれば、ここでもまだ5合目とのことで心理的に参りかけていました。

その後はトンネルの連続。「第1展望台」とあるからには当然「第2」を期待していたのですが・・・・それらしい案内や表示は見当たらず。後でGoogleマップを見たところ、全長722mの日勝トンネルを抜けてから右折して細い道(旧道?)に入らないと辿り着けない場所にあったみたいです。ということで石北峠でのチョンボを帳消しにすることはできませんでした。なお日勝トンネルの標高は1022m(1023mという表記も)とのことですが、トンネル経由で超えているので当然ながら本当の峠はもっと上にあるはずです。それはともかく、この峠が十勝と日高の分水嶺ということで、以後は下るだけと思ったのですが大間違いでした。

いったん下りきったところで「日高道の駅」が見えたので昼食を摂ることにしましたが、これといった食べ物屋はなく当てが外れ、コロッケ、フライドチキン、カレーパンを買ってイートインコーナーで済ませました。(写真もありません。)

道の駅を出てから再び上り。そしてカーブの連続で精神的疲労はさらに蓄積。深い山から抜けるのにえらく時間がかかりました。夕張市街に向かう国道452号線との分岐に差しかかっても右折する気力は残っていませんでした。とはいえ、石炭博物館との往復は約38km(50分ぐらい?)あるし、見物に1時間は欲しいですから時間的にも厳しかったかも。その代わりにシューパロ湖 (総貯水容量が国内第4位のダム湖)なら見て帰ってくるだけですが、日本一の徳山ダム(岐阜県)を2度訪れているので魅力は感じず。(4番じゃダメなんですか? ハイそうです。)


それで直進し滝の上公園へ。夕張川を渡るのに行き帰りで違う橋を通りました。


最後の観光地でしたが、そんなに書くことはないです。上の出没情報には思わず身構えましたけど。サイズも凶暴さもツキノワグマの比ではないですから。(絵もこちらの山道で見かける「クマに注意」の看板より迫力を感じました。)

少し話を戻しますが、国道274号線(一般国道としては北海道最長とのこと)の山道は絶対冬には通りたくないです(こちら参照)。また、この長大な上りに挑むサイクリストを目にする度に頭が下がりました。私も5年前までは滋賀と岐阜の県境にある八草峠(標高750m)と鳥越峠(同1040m)をセットにした周回コースを毎年秋に走ってたんですが、結婚後はごぶさた。ブランクを考えると今年いきなりは無理かも。

4日ぶりに千歳市へ戻り再び道の駅サーモンパークへ。日曜だったので駐車場は満車。停めるのに時間を食いました。また水族館前には入場を待つ長蛇の列が。ここで土産物を買い足し、さらにドラッグストアでサッポロクラシック6缶パックをまたまた購入。(旭川で買ったのは飲み切っていました。)いま検索したらネット通販では買えるみたいですね。ただし少々お高いです。

その後指定されたスタンド(セルフはダメ)でガソリンを満タンにしてレンタカーを返却。現状維持できていたようで修理代を請求されるようなことはありませんでした。なお帰宅後改めて5日間の実際の走行距離を求めてみたところ、150+240+368+269+233=1260kmでした。(オンネトーを前倒ししたこともあって3日目が突出し、はからずも左右対称に近い山型になりました。Googleマップ表示のものと完全に同じルートを走ってはいないかもしれませんが、誤差は小さいはずです。)1日約250kmですか。思っていたより短かったですね。それでも運転はやっぱしんどい。ということで次は鉄道旅をしてみたいです。列車の本数が少ないので、たびたび下車するとしたら長丁場を覚悟しなければなりませんが・・・・・・いつになるやら。

送迎バスで空港へ。チェックイン開始時刻(16時45分)まで1時間弱ありました。待つしかありません。ところで、私たちが乗る関空行きの1便前のフライトはチェックイン締め切りがたしか16時半の成田行きでしたが、数分遅れて来た若者のグループがいました。とくに急いでいる様子はなく、オンラインチェックインも済んでいない模様。それでどうなるのか見ていましたが、ジェットスターの職員は何も言わず受け付けていました。実に寛大な処置だと思いましたが、そういう感覚のまま彼らが海外旅行をしたら痛い目に遭うかもしれません。クスコ(ペルー)で私たちがチェックインを拒否されたように。(あの時は完全に詰んだと思いました。)

来る時のスーツケースの重さが約15kg。持ってきた5合(900ml)入りの日本酒紙パック2本が缶ビール6本に置き換わり、他にお土産が少し加わったものの制限以内に収まっているだろうと予想していましたが・・・・・

ここでも見事ニアピン(マイナス30g)でした。

荷物を預けて身軽になり、搭乗手続き開始まで1時間以上あるので夕食を摂ることに。ただしジェットスターのカウンターは飲食店街から最も遠い位置にあったため移動に往生しました。私は今度こそスープカレーをと思ったのですが、父がカレーはあまり食べたくないと言ったので、そして私も何年か前の出張時に一度食べているので折れることにして・・・・・・

またラーメンになりました。(「北海道ラーメン道場」に10店舗が並んでいます。)

旭山動物園で食べたのとは違って縮れ麺。醤油、味噌、塩を1杯ずつ頼んでシェアしました。なお北海道に来る度に味噌ラーメンが他より少し高いことに首を傾げます。こちらではそういう価格設定を経験したことがないので。具で差が付くんならまだ解りますよ。(何にせよ旅先でなければあの値段のラーメンを食べることはあり得ません。空港内の出店ゆえ場所代が上乗せされてるんでしょうか?)

飛び立ったのはほぼ定刻通りだったはずですが、関空に着陸した時には既に予定時刻の21時を回っていました。そのため路線検索で出てきた24分発の急行に乗れる可能性が消滅。なお機内で南海電車の割引販売をしていたので引換券を購入していました。乗車券と特急券をセットで買うと300円引きになるということで、記念に新今宮までラピートに乗ろうと考えていたのですが、コロナウイルスの関係で午後はすべて運休になっているとのこと。それで乗車券(100円引き)のみとなりました。

あとは往路の逆順で戻るだけですが、JR大阪駅の東海道線上りホームに降り立ったちょうどその時に米原行き快速が発車。「こりゃやられた」と頭を抱えましたが、10分後の新快速が途中で追い抜いてくれるお陰で結局同じことになると判って一安心。

終点の野洲で乗り換えると座れない可能性もあると考えたため、アプリが勧めた一駅前の守山で降りて電車待ち。それが0時08分発の米原行きで既に日付は変わっています。その次は野洲止まりですから、要は終電(0時28分発)の1本前に乗れたということです。何にしても近畿の西外れに住んでいるので関西空港発でも新大阪発(新幹線利用のツアー)でも早朝出発と深夜帰宅は宿命みたいなもんですわ。(名古屋駅は比較的近いですが、中部セントレアは感覚的には関空と同等以上に遠いです。)

米原に0時46分着。帰宅したのは1時過ぎ。入浴して8時までグッスリ寝ました。これが当日出勤なら仕事にならなかったところですが、月火とも祝日なのはもちろん計算済みでした。これで北の国旅行記を終わるとしましょうか。

最後になりますが、帰ってからちょっと困っていることがあります。道路交通法で一般道の最高時速は60kmと定められているはずですが、あちらでそれを守っている車はほとんど皆無でした。(こちらによると例外区間もあるみたいですが、今回は走っていません。)最初は追い立てられることも度々でしたので、自然と私も「郷に入っては郷に従え」で走ることになり、いつしか時速60kmがノロノロと感じられるようになりました。それが通勤時も続いています。このままだとヤバいので早く戻さないと。
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ハプニングの4日目

2020-10-03 | 日記




早起きしてLindaと散歩。霧の立ち上る阿寒湖は美しかったし日の出も見られました。

この日の朝食もハーフバイキングでしっかり食べました。そしてチェックアウト時にはメロンパンを3個いただきました。(写真撮っとくんだった。)クリーム入りなんぞは所詮紛い物、これこそが正真正銘本家本元正統元祖純正本物の(←椎名誠の真似)メロンパンであると私は声を大にして言いたい!

予定していた4日目のコースです。もちろん前日行ったオンネトーは目的地から削除し、ホテルとの往復38kmが引かれるため、実際の走行距離は300kmを切ります。(超えたのは結局3日目だけでした。)

ホテルの部屋の真正面に見えていた阿寒富士(雄阿寒岳)をバックに。

この日は屈斜路湖畔を通って最初の観光地へ向かうはずだったんですが・・・・・湖を全く見ることなくアトサヌプリ(硫黄山)に着いてしまったので唖然。

実はこれ以前にもあったことですが、先述した通りせっかくPC版のGoogleマップでルート設定をしてもそれをメールで送ることができないため、スマホのナビが最短経路を選んでしまったためでした。ということで、迂回したいのなら必ずその区間に目的地を、それも1点だけだと引き返してしまう可能性があるため複数追加する必要があることを学びました。


何はともあれ父もLindaも吹き上がる煙を見て興奮していました。もちろん下車して観光。既に昨年雲仙で経験しているためLindaも悪臭に顔を歪めたりはしませんでした。


これなんかまるで悪魔か妖怪が口から邪悪な何かを吹きかけているようです。

ここも動画で臨場感を味わって下さい。


順番が逆になりましたがクッシーのいるとかいう屈斜路湖へ。これは中途半端に広いというべきか、私たちにはちょっと平凡な印象でした。面積は日本で6番目だそうですが、この8倍強の湖をしょっちゅう見ていますからねえ。



予定していたルートを全部辿ると重複するし時間もロスするので、この砂湯で引き返すことにしました。

つづら折りの道を通って徐々に高度を上げていきます。奥にはさっきまで居た屈斜路湖。その手前にある山のうち山肌が見えている方が硫黄山でしょう。白煙がかすかに見えます。


そして摩周湖へ。さすがにこれにはケチを付けたりしません。水の青さでは琵琶湖を完全に上回っているし、大嶋、いや児嶋、じゃなかった小島(カムイシュ島)がいいアクセントになっています。(上陸できんのかな?)


逆に北海道の人が琵琶湖を見たら大きすぎてつまらないと思うかもしれませんね。対岸が見えない時はほとんど海と一緒ですから。

湖巡りはこれにて終了。なお、摩周湖や硫黄山からさほど遠くないところ(直線距離では数キロ)に神の子池というコバルトブルーの美しい池があるのですが、アクセスが非常に悪い(北へ行っても南へ行っても大回りになってしまう)ため断念しました。(行くんなら前の日に開陽台の後、裏摩周湖展望台とセットで訪れるべきでした。)他にも屈斜路湖を見下ろせる美幌峠、雲海の出現率が60%にも上るという津別峠など魅力的な候補地はありましたが、涙を飲んですべて諦めました。あと旧士幌線のタウシュベツ川橋梁もルートを大きく外れることになるので脱落。(コンクリート橋ゆえ劣化が激しいらしく、将来訪ねることができたとしても形を留めていないかもしれません。)とにかく道東だけでも5日間じゃ全然足りませんね。知床でトレッキングを楽しむことも考えたら最低でもあと二日は欲しいところです。

ということで次の目的地、釧路湿原へ向かいます。東西両側から眺めることも検討していたのですが、ここも時間を考慮して西側だけにしました。まず温根内ビジターセンターへ。(「おんねない」と読みますが、明らかに当て字ですね。)





駐車場からしばらく階段を下ってビジターセンター脇を通り、そして遊歩道を通って湿原の真っ直中へ。遊歩道は一部区間の傷みが激しく通行止めでしたが、かなり内部まで入れました。

父は学芸員さんに積極的に質問していました。聞いたところでは水深は3m近くあるとのこと。一番驚いたのが遊歩道の建設費。1m当たり約20万円(!)、トータルでは20億円以上(!!)かかったのだとか。そりゃおいそれとは修復できませんわな。

戻って次の釧路湿原展望台へ。2階以上は有料スペースですが、湿原が遠くまで見渡せるのでもちろん上るつもりでした。ところがちょっとしたハプニングがあったので、トイレ休憩だけにして退散。(何が起こったかは伏せときますね。)ここで昼食にしても良かったのですが、それもなし。

一応(予備として)目的地に設定していた釧路市動物園はもちろんスルーし、丹頂鶴自然公園には寄りました。が、ここに食べる所はなく、前日に続いてお昼を食べ損なうことに。朝もらったメロンパンで済ませました。






写真では伝わらないでしょうが、タンチョウは思っていたよりずっと大きな鳥でした。木製の蓋を回して開く小窓(カメラアイ)から撮影することも可能でしたが、ピントを鳥に合わせれば網はほとんど邪魔にならず、その方が接近できていい写真が撮れました。

鶴に因んだことわざの看板も備え付けられていました。「鶴の一声」や「鶴は千年(以下略)」は言うに及ばずですが、さすがにこれは知らなかったなあ。

なお園内ではエサが横取りできるのか、カラスの大群が飛び交い、「カーカー、ガーガー」とうるさく鳴き喚いていましたが、肝心の鶴は沈黙を守ったまま。(しょっちゅう鳴いてたら値打ちが下がりますけどね。)ところが私たちが外へ出て間もなく、それと思しき耳慣れぬ鳴き声が響き渡りました。30秒ほど続いたでしょうか。もちろん私は(少なくとも生では)初めて耳にしましたが、「いっぺん聴いてみたい」と言っていた父はあいにくトイレ中でした。スマホのボイスレコーダーで録っておけば良かった。

あとはホテルに向かうだけですが、ここでも予想外のことが起きました。先に示した画像にある通り、高速道路と有料道路を回避するなら途中まで太平洋沿いを通る国道38号線経由になります。それはそれで景色も良いだろうと思ったのですが・・・・・スマホがバッテリ切れで落ちたためカーナビでホテルを目的地に設定し、一般道で検索したところ、示されたのは全く別のルート。当然ながら驚きましたが、詳しく見れば道東自動車道の阿寒インターから本別インターまでの無料区間を走ると判明。少しでも早く着きたいので躊躇せずそれに従いました。

そのお陰で(後で調べたら16kmほど)ショートカットできたし、もちろん飛ばせたので時短にもなりました。車載のナビもたまにはいいことをしてくれるみたいです。(そういえば2日目も北見市へ向かう途中に少しだけ高速に入りましたが、同じく無料区間でした。)

ホテルに到着。別にどうでもいいんですけど、「国際」は "INTERNATIONAL" にしなくてもいいんかな?

この日の夕食は固定メニューでしたが、朝からずっと肉が食べたいと言っていたLindaはすき焼きを見て「願いが通じた」と上機嫌でした。ただし牛肉ではなく、たぶん豚かラムだったと思います。
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オリジナル

2020-10-02 | 日記
Lindaの好物ゆえ最低でも月に1度は食卓に上るちらし寿司ですが・・・・・(ちなみに教会へ行く日曜日の夜は私が炊き込みご飯を作るのが常です。ラクなので。)

昨年紹介したのは海産物をふんだんに使った豪華版でしたが、先日作ったのも剥きエビと甘辛く味を付けたホタテ入り。さらに彩りを加えるため彼女が選んだ食材がアボカドで、そのクリーミーな食感が意外にもマッチ。「何かのレシピで見たの?」と尋ねたところ「自分で考えた」とのことでした。(とはいえネットで捜してみたら結構ありました。)伝統に縛られることのない彼女が次に何を採用するかが楽しみです。

そしてエダマメを食べていた時、私も思い付きで莢から取り出した中身を投入。緑の比率がさらに増えただけでなく、これもよく合いました。なお、これは大学の畑で栽培しているダイズです。今年は異常気象のせいか生育が遅れ気味ですが、来週後半には代わってみずくぐりエダマメの適期を迎えると思います。

追記

週末に食べる分を今朝採ってきました。(なお完熟前に収穫して食用とするのは、いわゆる「ボーダー個体」です。光、水、肥料といった資源の供給量が中央部とは大きく異なる (周縁効果) ため調査対象にならない (できない) からです。ここの図3の白丸ですね。うちのダイズの栽培試験では一区画が大きいため黒丸の方がずっと多いですが。)

左端のタマホマレは莢の数がすごいですね。これを見て写真を撮る気になりました(下左)。普通はこんなに付きません。この個体は畑の隅っこに植わっていました。つまり「ボーダーの中のボーダー」ゆえに生育が極端に良くなったという訳です。

みずくぐりも試しに一株だけ刈りました(右)。まだ莢の詰まりは6〜7割程度。エダマメとしての食べ頃はやはり早くて1週間後です。
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箸休め

2020-10-01 | 日記








移動中、助手席のLindaは雄大な田園風景に感動してスマホで何百枚と写真を撮っていました。それらの中から選んで載せておきますね。(なお順番はメチャクチャです。あしからず。)


上2枚はタマネギ畑のようです。


後部座席の父に向かって彼女は「ここは日本じゃありません」と何度も言ってました。(ナイアガラフォール観光のため少しだけ入っただけらしいですが、「カナダと似ている」とも。)彼女がそう思ったのはごく自然でしょう。実際よく言われていることですし。ちなみに食料自給率の向上が叫ばれて久しい我が国ですが、北海道に限れば200%を超えているそうです。

おまけ
 先に述べたようにナビが距離優先のルートを示したお陰で撮影できた写真が結構あります。そして運転も快適だったのですが、市街地を回避したため飲食店とガソリンスタンドがなかなか見つからなかったのは閉口。とくに後者の少なさには心細くなりました。何せ走行距離がハンパではないし、万一ガス欠に陥ったらレスキューの費用がkm単位でかかってくるため(それは免責補償制度の範囲外)、まだ半分以上残っていてもスタンドを見つけたら満タンにすることを心がけました。5日間で6〜7回給油したかな?
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