今日は中秋の名月、旧暦の８月１５日だ。
朝からどんより曇っていて今にも雨が降りそうだ。
晴れて欲しいなー。
庭からススキや秋の花を摘んできて活けたし、
お供え用にとうもろこしは茹でたし、梨はあるし、
後はお団子を買えば準備万端なんだけどな。
「芋名月」とも言うそうだから、
冷凍の里芋を茹でて
お団子の代わりにお供えにするのもアイディアかもしれない。
子供の頃、我が家では
薄やリンドウ、ケイトウなどを大きな花器にたっぷり生けて、
葡萄や梨や、枝豆、蒸かしたサツマイモなどをお供えにしていたが、
その時祖母が必ず言った言葉は、
「お月様は女の神様だから、女の子はお供え食べちゃいけないよ！」だった。
お供えにした食べ物は父が戴き、
私達女は別に取っておいたものを食べたんだけど、
そのわりにはいいご縁が無いんですけど、私…。
もしかして、
幼い日にお供えをこっそりつまみ食いしていたの、ばれたかな？
王子の国韓国では秋夕（チュソッ）といって、
日本ではお盆に当たるような大きな行事だと言う。
親戚が皆集まって交わされる会話の中で女の子が一番嫌な質問は
「結婚はまだ？」だって言うのをどこかで読んだが、
何処の国も変わらないなーと可笑しかった。
日本では「お団子」、
韓国では「ソンピョン」という三日月形をした米のお団子に胡麻、栗や豆あんこを詰めたもの、
中国では「月餅」を食べるというところに、アジアの伝統文化の共通性を感じた。