
先週の土曜日(9/17)公開以来、
賛否両論のある『四月の雪』をとうとう昨夜見てきました。
(なるべくネタばれしないように書きますね。)
カジョクの1人として、ウリ王子の映画にガッカリしたくないという「怖さ」があって、
なかなか足が向かなかったのです。
今までTOHOシ○タ○ンで、レイトショーを何度か見ましたが、
こんなに人が入っていたのは初めて。
開始30分前なのに、見やすい傾斜席はほぼ埋まっていました。
私は一人だったのでどうにか座れましたが、
後から来た人は、首が痛い前の方しか空いていませんでした。
上映開始時はほぼ9割の入りだったと思います。
「おば様ファン」は家族がいるから平日昼間だろうと高を括っていたのですが、
嬉しい誤算でした。
しかも、もっと嬉しいことに若い人がかなりいるではありませんか。
男の人も…。
余りにもおば様ファンが大騒ぎするので、
BYJと言えば、
若い人にはそれだけで「失笑」の対象にされているような気がしていたので、
彼のためにもホッとしました。
(って、私って彼のマネージャー?)
さて、映画ですが、私は好きな映画でした。
たぶん万人受けはしないでしょうけど。
終わった後、後ろの方で「涙も出ないわ。」と言う
おば様らしき人の声が聞こえましたが、
説明を一切省いた映画ですし(なにしろホ・ジノですから)、
BYJの美しさを見たいファンにとっては「ガッカリ」だったかもしれません。
(私も見たかったけど…)
BYJ演ずるインスは常に逡巡しているだらしのない男です。
表情も中盤までひたすら暗いです。
(しかも、最初の方は演技がちょっと硬いかな?御免ね、王子。)
ソヨンを演じるイエジンさんの自在な演技には「天性の女優」を感じました。
(『私の頭の中の消しゴム』見ちゃおうかな。チョン・ウソンも好きだし。おっと、脱線!)
特に、インスと別れなければならないと悟りながらも、ソウルに帰ることも出来ず、
モーテルの窓が見える向かいの喫茶店で、
インスの部屋を見上げる時の演技は秀逸でした。
「迷い」「執着」「喜び」「諦め」「悲しみ」、様々な気持ちを表情だけで見せてくれました。
(実はここで私は感情移入しすぎて、涙が出て止まりませんでした。)
「監督も結末を決めていない」と何かのインタビューで読みました。
たぶんそこが賛否の分かれた大きな原因だったのでしょうが、
めがねの変わったインス
(時間の経過をメガネで表したのだと私は受け止めましたが…)の表情がとても穏やかで、
その顔を見た時、私には私なりのラストが出来たような気がしました。
以前から感じていたことですが、
ウリ王子は決して演技が達者な方ではありません。
(本人もよく不十分だといっています。)
だから、人よりj準備期間も要るし、
1本の作品を演じるのに人の何倍も努力をしなければならないのでしょう。
この映画を見て、演じることを苦しみ抜いている彼の心を感じました。
何かが見つかっていたらいいね、王子!

最後に、驚いたこと。
映画の中で大切な役割を果たしている「植物」が、
なんと!私がこの夏道の駅で偶然買った「ワイヤープランツ」だったのです。
(記事は9/10)
びっくりしたー。
以心伝心ですね、王子。