1月5日、東京・五反田の『キャッツ』専用劇場「キャッツシアター」で、
劇団四季のロングラン公演「CATS」を見ました。
昨年の同じ日、四季劇場春の2階席で「ライオンキング」を見たと言う話を
後で職場でしたら、
ピロコが自分は四季会員だからいい席が取れると言うので、
去年の春から取って貰っていた席なのです。
回転席の2列目というめったに手に入らない席(1年先もふさがっていると言う噂)だったのですが、
その席の価値は実際に体験しなければ分からないものでした。
案内係の女性の先導で、なんと!舞台に一度上がってから、
舞台裏に設えられた席に着きます。
その席は開演と同時に回転して、舞台のまん前にセットされるのですが、
丁度舞台の一部に座っている感じで、
あちこちから出没する猫たちがすぐ目の前(ほんの1,2メートルです!)で
踊り、歌う表情や筋肉の動きがつぶさに見えるし、
息遣いや肉声が聞けるし、
踊りの振動も体で感じることが出来るのです。
こんなにも舞台の醍醐味をストレートに味わえる席だとは思いませんでした。
私は舞台が始まったとたん、信じられないほどCATSの世界に没入してしまい、魅了されました。
24匹の猫たちの、様々な踊り、仕掛け、歌、
それはミュージカルと言う枠に収まりきらない夢の世界でした。
(誰かがサーカスかディズニーランドみたいだと言ったとか。)
妹はダンスを習っていることもあって、
泥棒猫2人の息のあった踊りの見事さと、
魔術師猫のダンスの上手さに大感激していましたが、
ともかく書き尽くせないほど次々に新しい驚きの連続で、
「息もつかせぬ」とはまさにこのことです。
また、年老いた娼婦猫グリザベラ(早水小夜子さん)の歌う「メモリー」の迫力に感動して、
2人ともボロボロ泣いてしまいました。
最後はセクシーなへそ曲がり猫ラム・タム・タガー(キム・スンラさん)に握手してもらうと言う
オマケ付きです。
いつも冷静な妹が興奮して、
魔術師ミストフェリーズ(松島勇気さん)に握手してもらいたかったから、
次はもう少し左側で見ようなどと、ミーハー発言したのも面白かったな。
そして、遂に舞台は終わりました。
私たち観客はみな大満足で、
「ブラボー」と言う声は飛ぶし、
拍手はいつまでも鳴り止まず、
何度も何度もカーテンコールが繰り返されたのでした。