気の向くままに2

その日の気分で、思いついたことを書いていきます。

『疾走』を読んだ

2006-01-19 20:25:58 | yaplogから

こうなりゃ、TAの推薦本を後追いしてやろうと、
元旦から『疾走』に取り掛かった。
読んでいて、「正月に読むもんじゃないなー。これは。」と思うほど、
強烈な内容で、どこまで読んでいってもあまりにも救いの無い暗い内容だった。
それなのに、止めることが出来ないのは重松清のストーリーテラーとしての腕前だろう。
彼の作品は『ビタミンF』と『その日の前に』しか読んでいないが、
この作品の雰囲気が2作品とはあまりに違いすぎていて、
重松清の多面性に舌をまいてしまった。
疾走し、失速してしまった少年の孤独が痛かった。