『夜のピクニック』が面白かったので、恩田陸の学園ものの『ネバーランド』を読んだ。
微笑ましい男子高校生の寮生活が描かれたものかと、勝手に想像して読み進んでいったら、
次第に4人の抱えている秘密が暴かれていって、一筋縄ではいかないぞという感じ。
青春時代には誰しも胸に抱える悩みがあり、
それは必ずしもスカッと解決できるものではない場合がほとんどだ。
彼らの場合はその悩みがもっと深刻なのだが。
でも、4人で過ごした7日間と言う「ネバーランド」がこれからの4人の少年の生きる糧になるのだなと、
読み終えて思った。