演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

記憶にない作品

2009年04月27日 23時04分40秒 | 脚本
自分で活字に起こした作品は順次ネットで公開していますが
大部分はまだノートに眠ってます。

一人芝居も3本ほど書いてあるのですが
いまだに一本もネットには載せていません。

この中で、ひとつだけ
上演したのを忘れている作品があって

でも、この間ビデオが出てきたんです。
女の子が出ているんですけど
上演した記憶がない。
だから、怖くて観れません。

私が演出しているはずなんだけど
演出した記憶もないのだから。

間違えるということ

2009年03月25日 23時24分49秒 | 脚本

以下は朝鮮日報からの引用ですが、どこが間違えているのでしょう

小学4年生のA君(10)は、インターネットのあるサイトで、「ショッキング感電ガム」というおもちゃを4000ウォン(約280円)で購入した。普通のガムと形や大きさが同じである上、包装紙の側面には本物のガムのように商品のバーコードが印刷されていた。包装紙の一方が開いており、銀紙で包まれたガムが2センチほど飛び出している。そのガムを掴んだ瞬間、1.5ボルトの電流が流れ、強い静電気に触れたときのようにしびれを感じる。


 この「感電ガム」は現在、5-6種類のサイトで、4000ウォンから5000ウォン(約350円)程度で販売されている。またこのほかにも、上の部分を押すと電流が流れる「感電ボールペン」、ボタンを押すと電流が流れる「感電マウス」「感電巻尺」「感電ライター」まである。さらに、見かけは普通の缶コーラと同じだが、缶を握ると電流が流れる「感電缶」もある。これらの製品の大部分は中国から輸入したもので、単3形乾電池が入っており、触ると1.5ボルトの電流が流れる。電流はそれほど強くないが、驚いた場合に悪影響が懸念されるため、「妊婦や高齢者は使用しないこと」という注意書きがある。


引用はここまで、以下略。

答:1.5ボルトは電圧。電流と電圧は違います。
この場合流れる電流はごくわずかですが、電圧は数百から数千ボルトないとびりっとしません。
電流がごくわずかであれば、数万ボルトで感電しても死にません。
ちなみに電流が1.5Aも流れると24Vでも危ないかも。

私が読んだことのある鐘下辰男さんの脚本はこういう間違いが多かったのです。

電池交換しないでいつまでも機能する盗聴器、とか屋外にあるはずがないヒューズとか。ヒューズの形状も誤解があるようでしたし。

お芝居はしょせん、うその話なのだから、細かいところでいい加減な書き方をすると、どこかで矛盾が出てきます。

このストーリーだから、事実もこうあってほしいというのは、やはり無理があります。
でも、新聞でも理解していないんですから。仕方ないか。
ただ、常に現実よりも、こうあってほしいの報道をする朝鮮日報だからな。


未来を描くということ

2009年02月19日 23時27分22秒 | 脚本
今年になって観た2本のミュージカルに共通しているのは、過去と現在が描かれていることです。
『ハヤブチノヌシ、帰るとき』では主に現在が、その現在にかかわる存在として過去が描かれています。
「ジュウシチネンゼミ」では、現在から始まって主に過去が描かれているのです。

実は、この2本に共通しているのは、過去が現在を予言しているということです。
「ジュウシチネンゼミ」では、どうやらそれがせみの起こす奇跡のようですし、『ハヤブチノヌシ、帰るとき』では夢見の巫女が現在の夢を見るのです。

ただ、惜しいなと思うのは、どちらも未来はあまり明確に、見せてくれていないということです。
『ハヤブチノヌシ、帰るとき』などは、夢見の巫女が主人公なのですから、未来が見えてもいいと思うのですが。

僕たちが子供のころに21世紀はすごい科学の時代になるのだと思っていました。
たしかに、一部の科学は鉄腕アトムの漫画で想像したよりも、進んでいるかもしれません。ただ、アトムの漫画の中でひげ親父が「どんなに科学が進んだって、くさやの干物を食べて、浴衣を着るんだ」というシーンがありました。手塚さんには本当の未来が見えていたのかもしれません。

未来を望んだところで、望んだようにはならないかもしれませんが
きちんと、自分たちが生きたい未来を描かないと、とんでもない方向へといってしまいそうですから。