wing-yさんの書き込みに「個性を生かす」というのがありましたが、なかなか難しい問題なのでこっちに改めて書いてみることにしました。
個性というのは、実はよく分からないものです。
本人が個性だと思っていることと、他人がその人の個性だと思っていることとが違うことが間々あるからです。
実は、ここから役者と演出家の軋轢が始まることが多いのです。
私は個人的には、個性は生かすものでも、出すものでもなく
役を的確に演じようとすればするほど出てくるものだと思っています。
個性的に演じようとすると、しばしばわがままに映ったり、奇抜に映ったりします。でも、本当の個性はその舞台を一度みれば分かります。
無理に個性的にならなくていいのです。
より正確に、きちっと演じようとすれば、自分と向き合うことになるので
結果として個性的な芝居になるはずです。
と、私は思っています。