演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

では、水戸市だけの問題か?

2009年10月15日 17時22分58秒 | 演劇
公演を無料でやることがいかにもいいことのように考える風潮は、水戸市だけではなく、全国的な風潮といえる。
この、問題については、日本には制作も文化だという概念がないので、なんでも無料が正しいと思ってしまうところに問題があるといえる。
とくに、素人が何かをやるときには「やらせてあげる」という、概念だ。

しかし、学校教育で例を挙げれば有料公演にすれば、企画して予算を組み現実のものとして、決算するという、社会に出てから一番要求される作業を疑似体験できる上に、補助(グラブ費)に頼るという、依存体質からも脱却することができる。

もうひとつの例を挙げよう。
今、私の住む静岡では新しい空港ができたものの、利用客は伸びず、赤字は県民が負担することになる。では、この状況を打開しょうとしたら、あなたならどう考えるだろう。
制作的な視点をもてば、決して不可能ではないと思う。
旭山動物園の例がある。

私はひとつには学校教育とコラボレーションすることが有効ではないかと考えている。これについては、説明が難しいのでいずれそのうちに。

あとは、導線をどう考えるかだろう。
客が入って、幕が開くまで、あるいは、駅を降りてから劇場にたどり着くまで、そこでどうわくわくさせて、お金をいただくか。
考え方は、同じだとおもうのだが、いかがだろう。