一番の感想は、「遠かった」「寒かった」「疲れた」ですが、これは辿り着くまでと、帰り着くまでの感想で観劇の感想ではありません。
走り出したら、雨が降り始め、そのうち雷まで。渋滞もひどく、路面はスリップしそうな状態でした。屋根付きの駐車場のある店を見かけたので、ここで昼食。
たどり着いたら、もう開場していました。8時間かかった。
装置があまりうまく映っていない。
さて、肝心のお芝居の感想ですが、風煉ダンスはやっぱり野外が似合うな、と思いました。
ディズニーの城のような装置を背景に、いつも以上に、派手でポップな大道具が、これでもかと登場。
物語は、一見とっちらかっていますが、太陽に恋した男の話です。
今まで観た中で、話としては一番の収束力がありました。
それと、音楽とのバランスがよかった。過去の作品だと、音楽が主張し過ぎるトコロがあったのだが、今回はそれを感じませんでした。
観客は満席で、特にバッタ君の話では大きく盛り上がっていました。
好みで分ければ、感情の表現が記号化されているので、自分が好きなジャンルかというと、必ずしもそうではないかと思いますが、いつも同じ好みのものを観ていても仕方がないので、刺激になります。
記号化されたファンタジーを宝箱をぶちまけるように作られた舞台に、ストリートプレイの評価は無意味でしょうから。
こうしたお芝居は、中高年の女性の受けが意外とよく、会場には妙齢のお姉様たちの姿が結構見られました。
帰りには「面白かった」という声がアチラコチラで聞かれていたので、次の公演はもっと観客が増えるのではないだろうか。