演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

黄泉がえりagain

2019年08月16日 11時40分06秒 | 読書

最初に「梶尾さんすみません、図書館で借りちゃいました」と謝っておこう。
ある時期、出版されるのを片端から購入していたのだが、趣味の合わないのも何冊かあって、このところ買うのをやめていたのだ。
読んだ感想は、人物の相関図を栞で入れてほしい、というのが第一だ。
脇役が多いせいか、こちらが老化しているせいか、読むのが休み休みだったせいか、半分ぐらいまでは、人物が交錯して読みにくい。
登場人物リストがあると、助かるのだが。
さっき、ウィキペディアを確認したら、人物リストが載っていた。印刷して読めばよかった。
ストーリーは前作の「黄泉がえり」からの続編で、映画版はストーリーを変えてしまっているので、映画版しか観ていないと、ストーリーのつながりが分かりにくいかもしれないが、小説の最初のほうでかなり詳しく説明されているので、問題ないかもしれない。
話は後半になって、女子高校生が誘拐されるあたりから話がまとまりだして面白くなり、平成24年と29年の九州北部豪雨を思い返させるような台風の接近と黄泉がえりたちの戦いでクライマックスを迎える。そして、エネルギーを使い果たした黄泉がえりたちが消え、しばらくして・・・・。
ここまでは面白かったんですけど、最後の1ページはちょっとやり過ぎなんでは。まあ、梶尾さんの趣味からいったらこうなるのが当然なのかもしれないけど。