おしのさなえのFFです。
あらすじは角川公式ページより。
植物の刺繍をする女性・風里が越してきた古い一軒家の庭の井戸には、切ない物語が秘められていた。彼女の新しい恋と仕事を浸食するもつれた過去を、解きほぐすことはできるのか。現在と過去の愛が織りなす感動長編!
時代が近すぎて、混乱する人間関係。運命に翻弄される主人公たち。
でも、何か違う。違和感が残る読了でした。
成人してすべてを受け入れた葉の答えを聞きたかったです
おしのさなえのFFです。
あらすじは角川公式ページより。
植物の刺繍をする女性・風里が越してきた古い一軒家の庭の井戸には、切ない物語が秘められていた。彼女の新しい恋と仕事を浸食するもつれた過去を、解きほぐすことはできるのか。現在と過去の愛が織りなす感動長編!
時代が近すぎて、混乱する人間関係。運命に翻弄される主人公たち。
でも、何か違う。違和感が残る読了でした。
成人してすべてを受け入れた葉の答えを聞きたかったです
WEBで公開されているライトノベルです。
以下はWIKIより。あらすじはWIKIで読んでください。
『本好きの下剋上』(ほんずきのげこくじょう)は香月美夜による日本の小説。正式名称は『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』。初出は小説投稿サイト「小説家になろう」。2013年9月から連載投稿され、2017年3月に全5部677話で完結した。
677話は長かったです。最初は、AMAZONのキンドルunlimited無料本で単行本を何巻か読んで、飛び飛びだったので、ネットで検索したら、禅話が読めることが確認できたので、読み始めましたが、長かったです。
読むのは比較的速い方ですが、一日10時間ぐらい読んで一週間以上かかりました。
感想としては、よく破綻しないでここまで長く書けたな、というものです。時代小説なども、異世界物も、要はあり得ない話で、時代小説だと、浪人などというのは、江戸にはいないはずですし、魔剣とか忍術などほとんどが、異世界物と同じレベルなのです。
すごいのは、国と国との関係や、その後起こる事件が伏線となっていて、破綻しないことです。また、人物の個性や関係性が効果的に描かれていて、わき役がいい味を出しているのも、読者が多い理由でしょう。
読み物としても面白く、ネットで無料なのに単行本が300万部売れているのもわかる気がします。
お勧めですが、体調不良にご注意ください。ブログの更新が遅れたのはこの小説のせいですから。677話は侮れません。
麻耶雄嵩の2018年出版作品です。
あらすじは角川公式ページより。
忍者と芭蕉の故郷、三重県伊賀市の高校に通う伊賀ももと上野あおは、地元の謎解きイベントで殺人事件に巻き込まれる。 探偵好きの二人はこれ幸いと、ももの直観力とあおの論理力を生かし事件を推理していくが!?
女子高校生二人が探偵をする話ですが、これが2018年最大の百合小説と言われると、「どこだったのだろう?」と、そっちの方が謎でした。
読者への挑戦状が付いているところが、今までの麻耶雄嵩作品と異なるところでしょうか。
でも、麻耶作品って、高校生が主人公のことが多い気がします。そのあたりの年齢が書きやすいのかもしれません。
作者名を教えられずに読めば、これが麻耶作品だとは思わないかもしれない、というレビューがあったとおり、ちょっと異質な気はします。逆に入門作としては一番いいかもしれません。
お勧めです。
麻耶雄嵩の2015年発行の小説です。
あらすじは新潮社公式ページから
寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。鬱々とした霧に覆われた町で、次々と発生する奇妙な殺人。事件の謎を持ちかけると、優しい叔父さんは、鮮やかな推理で真相を解き明かしてくれる。
私にも、私には優しかっためちゃくちゃな叔父さんがそれなりにいましたが、この叔父さんに懐くことはないと思います。面白いことは面白いのですが、後味の悪さはさすがに麻耶雄嵩作品です。「貴族探偵」か「さよなら神様」のあとぐらいに読むことをお勧めします。
嵐の相葉雅紀主演でテレビドラマ化されている。
自分では推理しないで、召使に推理させるという、誰が探偵なのか分からないような探偵ものです。
テレビドラマと原作の対比はWIKIを参照されたい。
トリックの扱いというよりも、読者への挑戦がかなり偏っていて、読み終わってからもう一度読み返し、それでもよく分からなかったので、ネットで検索してやっと謎がわかったという、謎が解けてもその答えが謎という麻耶雄嵩らしい小説です。
続編の「貴族探偵対女探偵」の方が、無茶ぶりが少なくて読みやすいかもしれません。
しかし、作中で次から次へと口説いた女性たちは、その後どうなっているのでしょう?私にはそちらの方が謎です。
宮木あや子の2009年の作品です。
あらすじは光文社公式ページより。
恋だ! 仕事だ! 婚活だ! 彼氏いない歴二年の鑓水。年上社長と同棲中の朝日。遠距離恋愛に焦る壷井。DV男にハマる桶川。果てなき不倫に溺れる横山。彼女たちは悩めるアラサー女子「野良女」。今宵もお酒片手にあけすけなガールズトークに花咲かす。飲んで笑って、ちょっぴり泣いて――。アラサー女子のおかしくも切ない日々を軽快に描く連作小説。
女子というのは、あけすけに自分の性体験を話すものなのでしょうか。そういえば、大学時代の同級生女子が、友達の初体験を事細かに教えてくれたことがありましたが、通常男子は一部を除いて、あけすけには言いません。
一部はかなり具体的に、「2Pだと思わないで行ってみたら、2pになっちゃって、気持ちよかったもんだから、片方に中出ししたら怒られて・・・」というふうに、相手が誰かまで教えてくれることがありますが、普通はあまりそういうのはあけすけに言わないと思います。
こんな女子が当たり前の世の中だから、男子が草食化しているのかもしれません。口で勝てるわけがなし、ちょっと手を出せばDVと言われるし、(桶川さんのようにDV大好きというのもいるみたいですけど)男子受難の時代でしょう。
特に、勉強ばかりやっている男子は疎まれる傾向があるようですし、誰かが言っていたように「そのうち顔がよくて頭が空っぽな男子ばかりになる」かもしれません。
女子が読むには、共感するところも多いでしょうからお勧めですが、男子が読むとげんなりするかもしれません。実際の世の中の女子は、もう少し猫をかぶってくれていますので悲観することもないのですが。
2017年発行の「麻耶 雄嵩」作『化石少女』。
【「BOOK」データベースより】
学園の一角にそびえる白壁には、日が傾くと部活に励む生徒らの影が映った。そしてある宵、壁は映し出す、禍々しい場面を…。京都の名門高校に続発する怪事件。挑むは化石オタクにして、極めつきの劣等生・神舞まりあ。哀れ、お供にされた一年生男子と繰り広げる奇天烈推理の数々。いったい事件の解決はどうなってしまうのか?ミステリ界の鬼才がまたまた生み出した、とんでも探偵!
化石オタクとその世話係の彰の物語ですが、いかにも麻耶 雄嵩という展開です。正直慣れていないと、これのどこがミステリー!と言いたくなるはずです。でも、その理由を書くとネタバレになるので書けません。
まりあの化石にかける執念はとても面白いのですが、化石がどのような状態で出土するのかとか、クリーニングがなぜ必要かを知っていると、面白く読めるのですが、世間一般の読者はそこまで詳しくないでしょうから、ちょっとマニアックだったかなと思います。
面白いことは面白いのですが、ほかの作品で慣れてからの方がいいかもしれません。