頼まれていた原稿のゲラが今日戻ってきた。
読み直してみると、後半に行くにしたがって意味不明になっている。
1000文字という縛りが、きつかったのか、単に自分の頭が悪いのか。7日までに直さなくてはいけないのだが、あと一日しかないじゃないか。
近藤史恵の小説にはレストランで働く人やレストランを舞台にした小説が多いが、これもジビエを題材にした、ちょっとミステリー風の料理人の話だ。
山で遭難しそうになっている主人公を助けた猟師がなかなか謎の人物で、この両氏にかかわったことで、転機を迎える料理人の話といえる。
近藤史恵の料理に関する小説で、一番問題なのが、出てくる料理が想像がつかないということだが、今回は食材が特殊なので、なんとなく雰囲気だけは伝わるので、いつになくおもしろかった。
昔、仕事でかかわった人が、鉄砲が趣味で猪の肉やシカの燻製をいただくことがあって、味になじみがあったことも面白く感じた原因かもしれない。
仕事を辞める前は限界集落へ行くことがよくあり、シカやカモシカ、猪や猿などが増えすぎて畑を荒らし、昼間から集落のそばまで出てくるのを目撃することが多かった。
ジビエにでもしなければ、個体を減らせないのだろう。