いじめる方は、いじめを軽く考え、ゲーム感覚でしている場合もあると聞きます。
最近では携帯やスマホでメールをしていてすぐに返事がない、ラインなどの既読無視など
によるいじめで暴力、殺人事件にまで陥るケースも稀ではございません。悪いことだと知りながら
継続し、次第にどんどんとエスカレートしてしまい歯止めがきかなくなっていくようです。
経典にこのような言葉があります。
「錆は鉄より生じ、その鉄を壊す」
鉄から生じた錆は、放っておくとどんどん鉄を侵食していきます。身から出た錆が
本体を壊してしまうのです。錆とはつまり悪行のことであり、それを放置すると次第に大きくなり
自分も壊してしまいます。いじめをする人は錆という悪行が次第に自分を腐食させ、壊してしまいます。
身から出た錆ということになります。
いじめられる方も、単にいじめにあったら連絡しろというのではなく、強くなるようにしなければ
なりません。その場で保護するだけでは、又どこかでいじめられることになります。
高校野球などで、ベンチ前で円陣を組むとき、全員が地べたにしゃがんでするチームがあります。
この理由は、腰を落ち着けるというよりも、みんなの目の高さが同じになり、気持ちが伝わりやすいからです。
相手に自分の気持ちを伝えるとき、うえから言い聞かせるようにしても、下から頼むようにしても
上手くいかない場合があります。相手と同じ高さに立って、自分自身に言い聞かせるようにすると、上手く相手に伝わります。
仏教は、生きとし生けるものすべてが平等であると教えます。平等とは心を同じ高さにして
語り合うものであり、そこから和の精神が生まれます。
人が人に対し心をおなじにすることは大切なことであります。
合掌
命光不動尊 http://www.meikoufudouson.jp/