仏教には因果の道理というものがあります。
それは大きく分けて三つに分けられます。
・善因善果
・悪因悪果
・自因自果
善因善果は、よいタネをまけば、必ずよい芽がでる。よい行いをすれば、必ずよい結果が返ってくる。
悪因悪果は、悪いタネをまけば、必ず悪い芽が出る。悪い行いをすれば、必ず悪い結果が返ってくる。
自因自果は、自分の行いは、自分の結果となって返ってくる。刈り取らねばならぬ一切は、自分のまいたものである。
このことは、トマトのタネをまけば、トマトが生まれ、キュウリのタネをまけばキュウリが生まれるように
悪い行いをすれば、必ず悪い結果が返ってくるのです。
仏教はこの世に偶然に起こることは何にもないという基本の教えの上に成り立っています。
お釈迦さまはすべてのことに原因があるとおっしゃられております。
もし、人生をよりよくしたいなら、すべての原因を変えてよい結果を出さないといけません。
あの人は裕福で健康にも恵まれて幸運だなぁとよく言ったりしますが
それは違います。仏教では運というようなものはないと教えています。
良い原因が良い結果を生み出し、悪い原因が悪い結果を生み出すのです。
もし、自分が不幸であれば、それは自分の過失であって誰を責めることもできません。
いつも善良な生活をしているのに不運ばかりおこる・・・これは前生における悪い業を今生で
刈り入れているのです。
邪な心を持たず、和顔愛語の布施行を実行すれば必ずよい結果が現れます。
和やかな笑顔と優しい言葉、そして思いやりが大切ですね。
その心を仏教では慈悲といいます。