朝六つ橋?
平成31年3月18日(月)
今朝も歌枕の地へ。
この川は、福井市のあさむつ川。
そして、ここに架かる橋。
あさむつばし。「朝六つ橋」だ。
『奥の細道』には、
「漸白根が嶽かくれて、比那が
嵩あらはる。あさむづの橋を
わたりて、玉江の蘆は穂に
出にけり。
鴬の関を過て湯尾峠を越れば、
燧が城、かへるやまに初鴈を聞て、
十四日の夕ぐれつるがの津に
宿をもとむ。」
と記されている。
橋のたもとに、西行と芭蕉の句碑
がある。
西行の歌は、
「越に来て 冨士とやいはん
角原の 文殊がたけの
雪のあけぼの」 。
芭蕉の句は、
「朝六つや 月見の旅の
明けはなれ」
が刻印されている。
朝六つ橋は、清少納言が
『枕草子』で、「橋はあさむつ橋」を
あげ、催馬集にも歌われて以来、
藤原定家、松尾芭蕉の歌句に
詠まれた名所である。
その後、近世には、宿場町として
また交通の分岐点として発達。
今は俤なし。