貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

朝六つ橋?

2019-03-18 08:54:59 | 日記

朝六つ橋?

平成31年3月18日(月)

 今朝も歌枕の地へ。

 この川は、福井市のあさむつ川。

 そして、ここに架かる橋。

 あさむつばし。「朝六つ橋」だ。

 『奥の細道』には、

「漸白根が嶽かくれて、比那が

嵩あらはる。あさむづの橋を

わたりて、玉江の蘆は穂に

出にけり。

 鴬の関を過て湯尾峠を越れば、

燧が城、かへるやまに初鴈を聞て、

十四日の夕ぐれつるがの津に

宿をもとむ。」

と記されている。

 橋のたもとに、西行と芭蕉の句碑

がある。

 西行の歌は、

「越に来て 冨士とやいはん

 角原の 文殊がたけの

 雪のあけぼの」

 芭蕉の句は、 

「朝六つや 月見の旅の 

       明けはなれ」 

が刻印されている。

 朝六つ橋は、清少納言が

『枕草子』で、「橋はあさむつ橋」を

あげ、催馬集にも歌われて以来、

藤原定家、松尾芭蕉の歌句に

詠まれた名所である。

 その後、近世には、宿場町として

また交通の分岐点として発達。

 今は俤なし。