15歳の啓発
平成31年3月13日(水)
さて、左内とは?
左内とは橋本左内のこと。
松平春嶽に認められ藩政に
参画したが、安政の大獄により
26歳の若さで処刑される。
この公園は、左内生家跡地でも
あり、橋本家の墓所でもある。
凛と立つ左内の立像は、
昭和38年、市民の寄付により
建立される。
橋本左内の墓。
また、左内が15歳のときに
著した『啓発録』の碑も建立さ
れている。
啓発録をひもとくと・・・。
1 稚心を去る。
2 気を振う。
3 志を立つ。
4 学に励む。
5 交友を択ぶ。
この五つを説き、碑にに彫られて
いる。
我十有五にして、志し・・・。
それより遙かに「生きる力」を示唆。
驚くべき人物だが、当時は、吉田松陰、
高杉晋作など哲学をする若き思想家も
輩出している時代。
この五つを解説。
長くなるので、そのひとつだけ紹介。
● 稚心を去る~
稚心とは「幼心」のこと。
つまり「子供っぽい心」のこと。
これは人間だけにあてはまること
ではなく、例えば果物や野菜など
でも、水っぽくて成熟してない
時期を「稚」と呼んだりする。
世の中なんでも、この「稚」から
卒業しないうちは発展しないが、
13歳や14歳になって本格的に
勉強を始めねばならない頃になっ
ても、この幼心が少しでも残って
いるならば物事は何も上達しない
と思われる。
幼い時からの育て方、教育の仕方は、
やはり重要。
教育を大切にしていることも、
これらの碑を偲んでも分かる。
今も、橋本左内の啓発録の神髄は
脈々と生きている。