貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

ますほの小貝

2019-03-27 09:06:42 | 日記

ますほの小貝

平成31年3月27日(水)

 昨日、『ぼくの細道 芭蕉の古径』

の初稿があがる。

 さあ、初校だ。

 何せ、完全原稿をと自分では願い

ながら、不完全。

 印刷屋さんには、忙しい中、

迷惑を掛けるが、これで精一杯。

 1日10頁がやっとかな?

 それでは、1ヶ月費やすことに・・・。

 何とか根詰めて10日ぐらいで・・・。

 今朝も「じょうぐうさん」。

 幾つもの宮があり、ひとつずつ参拝!

 参拝を終え、いろいろな貝が

たくさん箱の中に並べられて

いるのに、気づく。 

 その前に、

「芭蕉が詠んだますほの小貝」

と記載され、ちょっと深鉢の皿

(小盃)に小貝がご飯のように

入っている。

 『奥の細道』の中で、芭蕉は敦賀にて

十もの句を詠んでいる。

 船で、この常宮神社近くの色ヶ浜へ

と渡った芭蕉は、

「小萩ちれ ますほの小貝 

            小盃」

という句を詠む。

 「ますほの小貝」とは、ますほと

いう名前の貝があるわけではなく、

「ちどりますほ」という2~3ミリ

位の淡紅色の美しい小貝のこと。

 色の浜の小萩よ散れ。

浜いっぱいの可憐なますほの小貝

の間に、また我々が手にしている

盃の間にも、という意。

 小萩・小貝・小盃と重ねて軽く

弾んだ軽妙な一句。