貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

蟬の聲は何蝉?

2020-01-07 14:44:59 | 日記

蟬の聲は何蝉?

令和2年1月7日

 歩行禅で、久しぶりの

対面。3ヶ月ぶり?

「おはよう!」

「荷物でいっぱいだね。」

両手に、五つぐらいの袋を

ぶら下げて・・・。」

「今日が始業式で!」

「えっ、?・・・」

ちょっと躊躇するが、

早いところは今日から3学期

のよう。

「いってらっしゃい!」

と送る。

 8日からが殆どだろうが・・・。

 授業時数の確保で、悪戦苦闘!?

 さあ、芭蕉ふるさと公園へ。

 

 3基目は、

「閑かさや 

  岩にしみ入 

    蟬の聲」 。

  元禄2年。山寺と称す立石寺

での吟。

 『奥の細道』本文に、

「岩に巌を重ねて山とし、

松柏年旧(ふり)土石老て苔

滑(なめらか)に岩上に

院々扉を閉て物の音

聞こえず。」

とある。

 『曽良書留』の形の

「山寺の 

 石にしみつく 

    蟬の聲」 

が初案。

  『初蟬』の形、

「山寺の 

  石にしみつく 

     蟬の聲」

 が再案。

 さて、蟬は何蝉?

 この蟬は、騒がしい油蝉

ではなく、

補足澄んだ声のニイニイ蝉。

 蟬の声が澄み徹って、

あたりの岩にしみ徹って

ゆくような感じ。

 俗塵を絶した静寂を詠む。

    5基目の句碑は、

「行秋や 

  手をひろげたる 

   栗のいが」

  元禄7年。伊賀での作。

「人々にわかれて、

 山路を行くと、

 栗の木の梢に手をひろげた

ような栗の毬(いが)がいくつ

も残っていて、

あたかも握った掌をひろげて

行く秋を呼び返そうと

する如くに見える」

の意。

 こっそり抜け出さねばならぬ

ほど熱心にとどめる伊賀の

門人衆に対する惜別の情を

託している。

が説明板。