貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

頓(やが)ては、すぐにの意

2020-01-12 09:13:21 | 日記

頓(やが)ては、すぐにの意

令和2年1月12日

 明日は、成人を祝う日。

1月15日だったのが、

1月第2月曜日になって、

成人の日という感覚も、私の中

では薄れ始めている。

 因みに、今日の形態の成人式は、

いつ頃、どこで始まったのか。

 私が生まれた翌年、現在の蕨市で、

青年団長が主唱者となり、「青年祭」

をやったのが始まりらしい。

 敗戦で、次代を担う青年に、

明るい希望を!というのが趣旨。

 自らを自らの力で鼓舞し合った

のだ。

 やはり、若者も力はエネルギ

ッシュ!

 改めて、新成人を祝い、励まし

たくなる・・・!

 けさは、伊賀市の西蓮寺参拝!

服部土芳の無常迅速の句碑あり。

  

 芭蕉の句が刻印。

「頓て(やが)死ぬ 

  けしきは見えず          

     蟬の声」

 元禄3年。

 芭蕉翁47才の時の句。      

『東西夜話』の「示秋之坊」の

文中に、湖南の幻住庵に

訪ねてきた秋之坊に、

「無常迅速の一句をあたへて云々」

とあるのは、この句のこと。

「頓(やが)て」は「すぐに」

の意。

 蓑虫庵の主で、弟子の、

土芳の句も刻印。

「人おのづからなむあみだ

       なむあみだ」

 

「無常迅速」をしみじみと

味わえる齢になりにけり。

 有り難し!!