貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

此の春は何で年よる?

2020-01-08 08:56:20 | 日記

此の春は何で年よる?

令和2年1月8日

 此の春は何して?

 今は、更級紀行の原稿

パート2の仕上げで日々

暮れていく。

 上松宿まで辿るが、1月

いっぱいかかりそう。

 そして、鹿島詣の見直し、

東京都区内の芭蕉句碑の

見直しで、本格的な春?

 更級紀行の地埼玉、長野を

もう一度旅するか、島根、鳥取に

行くか、四国の巡礼か、未だに

迷っている。

 魅了してくれるのは、どこ?

 此の春は、何で年よるかな?

6基目の芭蕉句碑の句は、

 「此秋は 

  何で年よる 

     雲に鳥」

  元禄7年。

「此秋はいかなる事の心に

かなはざるにかあらん。

伊賀を出て後は、明暮に

なやみ申れしが…。」(笈日記)

とある如く死を前にして、

めっきりと老を感じた芭蕉。

 どうして今年はこんなに

老のさびしさが しみじみと

身にしみるのか。

 空を仰げば、雲の中に消えて

行く鳥が見える。

 思えばあの鳥の如く漂泊の旅

を重ねて来た自分の一生であっ

たの意。

7基目の芭蕉句碑の句は、

「俤や 

 姨ひとり泣く 

    月の友」

  元禄元年。

姨捨山の伝説を踏まえた句。

 姥捨山に月を見ていると、

捨てられてひとりで泣いて

いる老婆の面影が浮かんで

くる。

 その面影を今宵の友として

月を眺めようの意。

 田毎の月見だ。

 秋の月見に行ってみたい処

のひとつ。