貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

水は動いて情を慰す

2020-01-28 09:08:19 | 日記

水は動いて情を慰す

令和2年1月28日

 生業について師と仰ぐ人が

二人。

 お一方は、定年退職後1年

もたたずに他界される。

 仕事終了後、病床へ日参。

 励ましながらもいろいろお話も

できたが、進行性の肝臓癌で、

あっという間に・・・!

 もう人方は、数日前に急逝。

 12月半ばに、一緒にコーヒー

を飲み、1時間ほど談笑!

 「昔のことをいっぱい話しでき、

楽しかった。ありがとう!」

 終の言葉となった。

 安らかな表情で逝かれて・・・。

 奥様の言葉「無念だったのでは?」

という言葉を味わいながらお別れ

もできる。

 しかし、私の心の中に大きな空洞が

できた。

「無念!」

 師と呼ぶ人がいなくなった。

 深謝あるのみ。

 大津市の茶臼山公園へ。 

 茶臼山(155m)中腹にある

県下第2位の規模を誇る

大古墳で国指定の史跡。

 節目に、古墳を訪ねている

のも興奮する?

 古墳時代前期に属する

4世紀末から5世紀初頭の

ものと推定されている。

 彦坐(ひこいます)王とも

大友皇子一族の墓ともいわれ

ているが、被葬者については

明らかではない。 

 全長122m・後円部径70m、

高さ8m、前方部の長さ60m・

先端部幅58mの大きな前方後

円墳で、被葬者の強大な勢力

が偲ばれる。

 墳丘全面には葺石(ふきいし)

が敷かれ、円筒埴輪が巡り、

後円部頂上には形象埴輪も見

られる。

 近江ではもっとも定型化した

標準的な前方後円墳。

 

 現在、古墳東部に除火神とし

ての秋葉神社が祀られており、

さらに南西100mのところには

小茶臼山古墳。

 秋葉神社。

 葬り塚。

 周辺は茶臼山公園として整備

され、市民の憩いの場となる。

『酒落堂(しゆらくどう)の記』。

「山は静かにして

 性を養ひ、

 水は動いて

情を慰す。

 静・動二つの間にして、

住みかを得る者あり。

 浜田氏珍夕といへり。

目に佳境を尽し口に風雅を

唱へて、濁りを澄まし塵を

洗ふがゆゑに、酒落堂といふ。

・・・・・・・・。

つづく。