貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

鬼気迫る暗夜の恐怖

2022-02-26 14:41:29 | 日記
令和4年2月26日(土)
いなづまや 
 闇の方行(かたゆく) 
  五(ご)(い)の声
      (文月の頃)
 闇夜に稲妻が光る中を、
五位鷺が鳴きながら飛ぶという
薄気味の悪い状況を詠んでいる。
 命を飲み込むような厚い闇と、
突き刺すような鋭い稲妻と、
悲鳴さながらの鳴き声とが合体して、
陰暦七月の雷鳴とどろく
暗夜の恐怖を描き出している。
 鬼気迫る作品である。