貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

最後の名月かな?

2022-02-27 14:58:55 | 日記
令和4年2月27日(日)
名月に 
  麓の霧や 
    田のくもり
     (八月十五日)
 故郷の里にて、
弟子達と共に月見の宴を張っていると、
伊賀盆地には霧が満ちているという。
 単刀直入な句。
 何のてらいもない
かるみの作品だが、
芭蕉には最後の名月であったらしい。
 それをおもんばかると、
思いは、しみじみと深い。
 「くもり」の三文字が
「涙のくもり」
とも読めてくる。